青森県 六ケ所村立尾駮小学校
一人ひとりに合った学習・指導が実現 ~場面に応じて、教材コンテンツを使い分け~

 尾駮小学校では、児童一人ひとりの学習状況や気持ちに寄り添った教育活動を大切にしており、利用場面に応じて、教材を使い分けています。今回は、授業ごとの児童の様子や運用の工夫をご紹介します。
(eLAつうしん 2020年2月号)

朝学習は、自由な範囲でドリル

▲ 学習範囲を自分で決め、主体的に取り組む

 4年では、朝学習でeライブラリのドリルを利用しています。児童は、保管庫からタブレットを取り出し、朝学習が始まるのを待ちます。時間になると、eライブラリにログインし、学習範囲を自分で決めて取り組みます。
 「子どもによって理解度が異なります。eライブラリのドリルは、自分のレベルに合った教材で主体的に学習を進められるところが良いです」と笹森先生。児童は、多くの問題を解こうと、最後まで集中して取り組んでいました。

朝学習のスムーズな運用に向けた工夫

 本校では、eライブラリを使った朝学習を行っており、学年ごとに利用する曜日を決めて運用しています。タブレットを学習ツールとして利用するためには、早い段階から操作に慣れることが大切です。そのために、授業やテストの隙間時間にできるだけタブレットに触れる機会を作り、日常的に利用するようにしています。

4年1組 担任 笹森 俊宏 先⽣  

授業の最後は、個々の学習方法で定着

▲ 手書きメモ機能で、画面に表を書き込む

<算数>単元:場合を順序よく整理して

 6年では、本時の学習内容の定着にドリルを使いました。手書きメモ機能で画面に表を書き込んだり、解説教材で要点を確かめたりしながら解答を導き出す姿が見られ、児童は自分に合った学習方法でドリルに取り組んでいました。

ドリルは定着問題と位置づけて利用

 eライブラリのドリルには、紙のドリルやテストとは異なる問題が数多く収録されていて、併用することで子どもたちがさまざまな問題に触れることができるので、定着問題と位置づけてよく利用しています。また、正誤判定がすぐにわかるので、子どもたちが手を止めることなく、集中して学習できるところが良いと思います。

6年1組担任 木村 桐子 先生  

単元のテスト時間は、解説教材と確認問題を活用

▲ 解説教材を使って、全体にテストの解説をする

<社会>単元:わたしたちの生活と工業生産

 5年では、単元のテストに向けて各自eライブラリでテスト範囲を復習しました。児童は、解説教材の地図やグラフで地域の特徴を確かめたり、確認問題で要点や語句が覚えられているかを確かめたりして、テストが始まる直前まで真剣に取り組んでいました。
 テストが終わると、ふりかえりと定着の時間です。児童は、ドリル・解説教材・確認問題から自分に合った教材を選んで進めます。その間に先生は採点し、テスト返却後、クラス全体でつまずきの多かった内容を解説教材と確認問題でふりかえります。授業の隙間時間を最大限に活用する工夫をしていました。

学習活動や習熟度に沿った活用で基礎学力が向上

 eライブラリは、学習活動のめあてやねらい、習熟度によって、さまざまな使い方があると思います。今回の授業では単元の総まとめで、学習内容の習熟と定着をねらいに解説教材と確認問題を利用しました。テスト後の子どもたちの反応を見てみると、「いつもより点数が取れている」と声が挙がっていました。苦手なところを各自で復習してからテストをすることで自信がつき、基礎学力の向上につながっていると感じています。

5年1組 担任 福⼠ 征男 先⽣  

インタビュー

「自信をもつ」の素地は、個に応じた指導から

 本校では、基本理念である「みんなで創る みんなの学校 <親は太陽><学校は肥料><地域は大地>」を掲げ学校経営をしています。子どもたちには「自信をもって学校生活を送ってほしい」と考えており、自信をもつには、自己肯定感や基礎学力の向上が大切であるため、個に応じた指導に力を入れています。
 授業は、個人の学習進度に合った問題を出す必要がありますが、一斉授業やプリント学習では限界がありました。eライブラリを利用するようになってからは、子どもたちが自分のペースで学習できるようになった上に、教員がつまずきのある子どもをしっかりフォローできる時間を確保でき、大変重宝しています。

校長 村上 輝仁 先生      

先生の声と子どもたちの反応

 eライブラリは、多くの教員が、ふりかえりや復習など学習内容の定着に活用しています。これまでは、プリントを利用していましたが、採点に時間がかかることが課題でした。ドリルは問題を解いたらすぐに正誤判定が表示され、学習履歴も集計できるので、短時間で定着率を確認できます。
 子どもたちはドリルで学習を進め、最後に大きく表示される得点を見て、「次も頑張ろう」と学習意欲・姿勢が向上しています。

教頭 中野 正寛 先生      

人気記事ランキング

導入事例検索

高校・大学・専門学校向け
塾・学童 他向け

フリーワードから探す