学校環境へ向けたサービスの開発と時代による変化―「ラインズeライブラリアドバンス」

#ラインズeライブラリアドバンス#2013~#パソコン教室#インターネット環境整備#文字データ構造
ラインズeライブラリアドバンス マルチブラウザ版
文教開発部 部長補佐 松崎

「学ぶチカラを、未来のチカラに」をコーポレートメッセージとして掲げ、コンピュータとネットワークを使った教育ICTサービスの開発、提供をするラインズ株式会社。現在の主力サービスであるラインズeライブラリアドバンスは、2000年代にコンピュータ、インターネット環境が大きく変わる中でバージョンアップを重ねて現在の仕様となりました。ラインズeライブラリの初期バージョンから開発に現場目線で関わる松﨑のインタビューから、学校現場でのICTや技術環境の変化とそれに合わせたサービスの変化をお届けします。

Q質問

開発現場から見た、ラインズeライブラリのバージョンごとの特徴を教えてください。

A回答

2001年にリリースした初期バージョンはドリルや収録されているコンテンツが横並びでメニューとして並んでいるという比較的簡単な造りで、パソコン教室での学びを前提にしていました。
成績管理についてもログインをしたりユーザー管理や履歴を活用したりということはなく、パソコン教室に行ってドリル学習をし、その場で成績を印刷する程度でした。

 

その後バージョンアップを行い、2003年には「学ぶ・つくる・しらべる」という3つのメニューに分かれた構成になりました。「学ぶ」はもちろんドリル学習のことで、「つくる」はまとめ学習などで、ドキュメントを作って学べる機能、「しらべる」は収録コンテンツを横断検索できる機能です。当時は、HTMLの技術でできることが今よりシンプルでしたので、これらの機能をWebブラウザで実現するため、当時の最新技術を使っていました。

2006年になると、世の中でタブレットが広がってきた時代でしたが、学校環境ではまだ普及は進んでいませんでした。また、当時のラインズeライブラリはインターネットエクスプローラーでしか動いていませんでした。今後タブレットが学校でも普及することを想定し、実験的に導入している学校で試験的にラインズeライブラリを導入いただき、タブレットでも動くように対応を進めました。これが2013年にリリースするマルチブラウザ対応版につながっています。

Q質問

現在のラインズeライブラリアドバンスの前身となる「マルチブラウザ対応版」はどのようなサービスですか。

A回答

2013年にリリースしたこのサービスは、言葉の通り、インターネットエクスプローラーだけではなく、さまざまなブラウザでも問題なく使用できるようになったものです。2013年の導入当初は、セキュリティの観点からデータを自治体や学校のイントラネットワーク内に置く形式が中心となっていましたし、また、当時はまだパソコン教室で使用することが中心でした。

パソコン教室は主に5年に1度程度で端末の切り替えが行われますが、そのときまでソフトをバージョンアップしない自治体もありました。そのため、最大5年前の技術でもサービスが問題なく動くように開発しなければいけないという制約がありました。機能を増やしていかなければいけないが、新しい技術が使えないという学校環境での開発ならではの難しさを感じていました。

Q質問

2001年の初期バージョンから2025年までのサービスについて、特徴的な変化はなんでしょうか。

A回答

変化という点ではいろいろありますが、特に印象的だったのは、「文字のデータ構造」が大きく変化したことです。
2013年のマルチブラウザ対応版リリースまでは、問題文の構造が文章になっていませんでした。1文字1文字、ページ内のどこに表示されるかが指示され、その文字がつながって文章に見えるというような構造でした。これでは、例えば検索機能があったとしても、文字の羅列なので検索にヒットしません。こうしたこともあり文字のデータ構造を変えました。

Q質問

文字のデータ構造の変化が学校現場や子どもたちにどのように影響するのでしょうか。

A回答

大きなメリットとして、ドリル画面の中で学習キーワードをリンク付けし、検索できるようになりました。これにより、例えば教科書で出てきた単語を検索して関連する問題を調べ、子どもたちが自分で関連する問題を見つけたり、先生方が問題を探す手間を省くことができるようになりました。
また、マルチブラウザ対応版の途中で実装したWebフォントにより、教科書と同じフォントを表示できるようになりました。例えばアルファベット小文字の[a]や[g]は書き方が2つあり、フォントによっては本来学校で習うものと異なる表示がされます。学校で使われるという点から、教科書フォントを表示できるように実装したのです。
さらに、最新版では行間や文字サイズ、背景色の変更を自由に行うことができる、合理的配慮を行った機能を実装しました。

▲最新バージョンでは、児童生徒ごとに取り組みやすい色に背景色を変更可能
 

私たちの開発の現場では、その時々で使える技術を用いながら、学校という環境で求められることを考えて、アップデートを進めてきました。これらは、HTMLなどの開発で使用する技術の発達はもちろんですが、学校での端末やインターネットの環境が大きく変化したことで実現できたことです。

Q質問

これまで開発をされている中で大切にしてきたのはどのような点ですか。

A回答

私は開発の現場でコードを書いたり保守をしたりしているので、その目線でのお話になりますが、「学校という環境で使えるようにすること」です。
先ほどもお話ししてきたとおり、これまでラインズeライブラリは学校のパソコン教室で使われ、数年に1度の端末入れ替えタイミングでソフトの入れ替えやアップデートを行うことが多かったです。サービスを導入いただいたら、端末やネットワーク状況がバラバラで、できることが限られているというようなどんな学校の状況下でも、子どもたち、先生たちが不自由なく使えるように最大限の技術を使ってサービスを作ることを大切にしてきました。

Q質問

Q.今後のサービスの開発についての思いを教えてください。

A回答

技術は日進月歩でどんどん変わってきています。また、学校の環境も変わり、技術を使いやすい環境になり、できることがどんどん増えています。
最新の技術を学ぶことと、学校という環境で望まれる機能を実現すること、両方の側面からサービスを強化し、学校という環境の中でより活用されるサービスを開発していきます。

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Year

2013

ラインズeライブラリアドバンス マルチブラウザ版

#パソコン教室 #インターネット環境整備