「学ぶチカラを、未来のチカラに」をコーポレートメッセージとして掲げ、コンピュータとネットワークを使った教育ICTサービスの開発・提供をするラインズ株式会社。当社では、主に大学や専門学校に向けてリメディアル教育サービス「ラインズドリル」を提供しています。ラインズに入社後、主に公教育向けの文教事業で営業職を担当し、営業責任者として従事。その後、リメディアル教育事業の新規立ち上げ、事業責任者を担当した近藤隆秋常務取締役へのインタビューからサービス立ち上げ当初の様子をお届けします。
サービス立ち上げ当初はどのような状況でしたか。
ラインズドリルのサービスを開始した経緯については、 廣井顧問のインタビュー でお話ししているとおりですが、事業立ち上げの担当者として、まず大学向けにビジネスとして成立するのか、またどのように販売していくのか(営業窓口や販路など)を中心に調査しました。私自身はもともと小中学校向け事業の営業責任者でしたが、当時のラインズには大学向けサービス提供の知見がなく、手探りの状態で進めるしかありませんでした。明確な正解がない中で、試行錯誤を重ねました。
サービス立ち上げ当初の原動力は何でしょうか。
立ち上げから半年ほどで、1つの大学にご導入いただくことができましたが、その後しばらくは新規導入がない期間が続きました。当時は、先ほどお話ししたように試行錯誤を重ねていました。さまざまな方に話を伺う中で「大学生に基礎学力の強化は本当に必要なのか」といったご意見をいただくこともあり、ビジネスとして続けられるのか不安に感じたこともありました。
それでもサービスを続けられたのは、社会に出たときに必要となる基礎学力が十分に身に付いていない学生がいる現実を目の当たりにし、このサービスの必要性を確信できたからです。基礎学力の重要性をあらためて実感しました。
教育業界では時代とともにさまざまな教育論や手法が注目されますが、基礎学力は一貫して、すべての学びの土台として重要なテーマであり、これまでラインズが継続して取り組んできたテーマでもあります。土台が固まっていなければ、その上に何かを積み上げても崩れてしまいます。大学生が基礎学力に不安を抱えたままでは、大学での学びを積み上げていくことも難しいでしょう。
だからこそ、私たちが提案している「基礎学力の強化」には普遍的で揺るぎない価値がある――そう思えたことが、原動力になったのだと思います。
今後のサービスの展望を教えてください。
学生が大学や専門学校で新たに学ぶ内容を着実に積み上げられるよう、土台となる基礎学力を強化する――この軸は普遍的な価値として、今後も維持し続けたいと考えています。
一方で、学生が学ぶ内容は多様化しており、それに伴ってお客様のニーズも広がっています。現在も、学校が独自に教材を作成できる「オリジナル教材作成」機能がありますが、今後はさらに、多様化したニーズに応える機能や教材が必要になると見ています。
今後も、スタッフが導入からサポートまでユーザーと密にやり取りしながらヒアリングを繰り返し、変化する高等教育機関全体の動向を見ながら、スピード感をもってニーズに合わせた機能・教材を開発していきます。
Year
2012
ラインズドリル