
授業のルールや学習規律が安定してきたら、指導方法や子どもの学習態度をふり返りましょう。「個別最適な学び」と「協働的な学び」をさらに充実させるために、ラインズeライブラリの発展的な活用例や指導の工夫をご紹介します。
授業の進め方やリズムが整ってきたこの時期は、これまでのICT活用や授業づくりを振り返るよい機会です。「個別最適な学び」と「協働的な学び」をさらに充実させるために、ラインズeライブラリの発展的な活用例や指導の工夫を見ていきましょう。
一人一人の学びをより豊かにするために、「個別最適な学び」と「協働的な学び」をどのように一体的に充実させていくか、日々の授業づくりの中で悩まれる先生も多いのではないでしょうか。
「個別最適な学び」は、「指導の個別化」と「学習の個性化」の二つの側面から、一人一人の特性や学習状況、興味・関心に応じた学びを支えていくという学習のあり方です。そこに、他者との対話や協働を通して考えを広げ、深める「協働的な学び」を組み合わせることで、主体的・対話的で深い学びの実現につながります。
こうした学びを日々の授業の中で実現するために、ラインズeライブラリを活用した具体的な授業づくりのヒントをご紹介します。
自由進度学習のスタイルで授業を進めたいと思っていても、一人一人に合った教材を準備する手間がかかるというお悩みはありませんか。また、 子ども主体の学びの時間が増える分、知識の定着状況を確認しづらいと感じている先生もいるのではないでしょうか。そんなときにタブレットをさっと開き、 ラインズeライブラリの豊富な教材から子ども自身で知識を確認して、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の土台を整えましょう。
自由進度学習で「自分で学ぶ」経験を
自由進度学習の授業は、次のような流れで進んでいきます。
まず授業の導入では、本時の流れや前時までの学びを確認し、子どもが学習の見通しをもちます。先生が学習の目標や進め方を示したうえで、子どもが主体となって教材や学習方法、取り組む順番を選びます。
続いて展開では、子どもが導入で立てた計画に沿って学習を進めます。分からないときは教科書やノートを振り返ったり、友達と相談したり、インターネットで調べたりしながら試行錯誤していきます。ここでラインズeライブラリのドリルに取り組ませると、知識を確認し理解度を知ることができます。 先生は子どもの学習履歴を見取りながら、困っている子どもにはヒントを示し、順調に進んでいる子どもには次の課題を提案するなど必要な支援を行いましょう。
最後にまとめの場面では、子どもたちが今日学んだことや難しかったこと、その理由などを記録していきます。さらに「次はどのように取り組むか」を考えることで、今回の学びを次の目標へつなげられます。このときに、ラインズeライブラリの学習結果を参考にすれば、できたところ・分からなかったところを整理しやすくなります。
1コマの授業では、ラインズeライブラリのドリルで知識を確認したり、解説教材で頭の中を整理したりと、一人一人が自分に合った方法で学習を進めるのがおすすめです。ドリルの学習結果は得点で確認できるので、まとめの場面で子ども自身が理解の到達度を振り返りやすくなります。
▲1コマの授業でドリル(単元学習)に取り組む
もし毎回の授業でラインズeライブラリを取り入れる余裕がなければ、理解度に差が出やすい単元のまとめや復習の時間での活用もおすすめです。単元ごとの理解度を測る確認テストを出題すれば、短時間で得意・苦手の傾向を効率よく把握できます。
▲単元のまとめで確認テストに取り組む
このように、ラインズeライブラリでは、子ども自身が学習タイプや得意・苦手を把握しながら、自分で取り組む教材や難易度を選べます。苦手な子には先生が寄り添って支援し、早く進んでいる子どもには思考力育成問題などの発展課題を提示することで、自分のペースで学習を進めることができ、やる気がさらにアップします。先生は学習履歴から子どもの進み具合やつまずきを把握し、一人一人に合わせたきめ細やかな指導に生かしましょう。
▮活用のポイント
ラインズオリジナルの思考力育成問題をご存じですか。基礎・基本が身に付いている子どもには、思考力育成問題にチャレンジするよう促しましょう。単元で学習したことをじっくり考え、友達と伝え合う活動にもおすすめです。
思考力育成問題とは?
思考力育成問題は、単元で学習した内容を使って、子どもたちにとって身近な題材について考える問題です。単元のまとめや、少し難しい問題に挑戦させたい場面におすすめです。問題の条件を整理したり、既習事項を組み合わせたりしながら考えることで、「考える」「説明する」「比べる」といった力が育っているかを確認できます。正解すること自体より、どう考えたかを説明したり、異なる考えに気付いたりする過程を大切にしましょう。
▲自分で解決できない問題は、友だちの考えを聞いて気付きを得る
思考力育成問題を授業支援機能で出題しよう
先生方から特に好評なのが、思考力育成問題を授業支援機能で出題する方法です。個別に問題へ取り組ませるだけでなく、その後の考えの共有や比較、話し合いへとつなげやすいため、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を行き来する授業づくりに活用できます。
▲思考力育成問題と授業支援機能の活用例
▮活用のポイント
ラインズeライブラリは⾃分のペースで学習を進められ、間違いに応じて振り返り、繰り返し解くことができます。⽣徒⾃⾝も⾃分の定着度が可視化されることで、内容に戻って確認しなおしたり、⾃分の学び⽅の妥当性を再検討したりするきっかけになるという点で、「個別最適」だと思います。授業で学んだ内容を繰り返し使うことで知識として定着し、問題を解くことで学びの定着度が明確になります。
プリントを準備しても授業展開で使わず終わることもありましたが、ラインズeライブラリなら準備不要で、柔軟に活用できます。さらに、学習履歴を確認することで、習熟度の差や学年全体の課題が可視化され、指導の方向性を考える助けにもなっています。児童には、多くの選択肢から自分に合ったものを選び、やり抜く力を身につけてほしいと考えています。ラインズeライブラリは、その手段となり、学びを支える存在になっています。
ラインズeライブラリはAI型ドリルで個別最適な学びが⾏えるだけでなく、思考⼒育成問題と授業⽀援機能を組み合わせて使うことで対話的・協働的な学びの充実も図れます。特に授業⽀援機能は児童の理解状況をリアルタイムに把握でき、適宜、授業の⽅向修正をできる点が良いです。
高校入試過去問データベースに2026年度の問題が追加されました。中学校の先生の授業準備やテスト作成の時間短縮に役立ちます。 ※本機能は中学校向けオプション契約でご利用いただけます。ご利用にあたっては契約状況をご確認ください。
教科・分野などの分類で問題を絞り込めるほか、選んだ問題をPDFでまとめて表示できるため、効率よく候補を確認できます。問題文と図表・グラフも一緒に出力できるので、Wordに取り込んでそのまま組み合わせ、テストや教材として仕上げることも簡単です。
まずは分類機能で対象の問題をざっと確認し、使いたい問題をいくつか選んでおくと、その後の編集がスムーズです。入試傾向を踏まえた問題に日常的に触れられるため、定期テストの作成だけでなく、受験を意識した学習支援にも活用できます。
学習のリズムが整ってきたこの時期は、秋の公開授業や研究授業に向けて準備を進めやすいタイミングです。今回ご紹介した思考力育成問題や授業支援機能は、先生や子どもたちが操作に慣れておくことで、当日もスムーズに活用できます。早い段階から普段の授業に取り入れ、少しずつ慣れておきましょう。
これまで積み重ねてきた学習規律や授業づくりを土台に、自由進度学習や思考力育成問題、授業支援機能を通じて、個別最適な学びと協働的な学びを行き来しながら深める例をご紹介しました。子どもが自分のペースで学び、友達と考えを伝え合うためには、先生が学習履歴や様子を見取り、必要な支援を考えることが大切です。秋の公開授業に向けて、無理のない範囲から一歩広げてみましょう。