担当教科を越えて、子どもたちの生きるチカラを育む教材を!

石田 有悠
文教グループ
教材開発チーム
教育への興味が教材開発への興味に
 

母親が教員で教育が身近にあったことと、自身が学生時代に教科書を全く使わない先生がいて、「どんな狙いでこういう授業をしているんだろう」「先生ってどんなことを考えているんだろう」と不思議に思ったことがきっかけで、教育に興味を持ちました。しかし先生になりたいと思ったことは一度もなく、「何を勉強したいか」を考えた結果、大学は教育学部を選びました。教材開発に興味を持ったのは、教育実習がきっかけです。授業のプリントを色々試行錯誤しながら作っていく中で、問題を考えるのが楽しかったことに加え、自分が作った問題を子どもたちが解いている、という感動がありました。

就職活動でも、教材開発ができることを軸にしていました。その中でもラインズに決めたのは、社員の思いやりを一番感じたからです。面接で質問攻めではなく会話をしてくれたり、「気を付けてくださいね」と気遣ってくれたり。加えて、教材開発として採用してもらえることで、自分がやりたい職に確実に就けるということも理由の一つでした。



  教材開発として成長のきっかけになった3年目
 

入社して1年目は勉強でした。そもそも「教育とは何か?」を知るところから始まり、担当教科、学習指導要領、ICTなど、仕事の基礎を重点的に学びました。2年目からはだんだん実務に関われるようになりました。教材開発チームは、担当教科ごとに仕事が分かれており、私は1、2年目は国語、2年目の途中からは社会を中心に担当しています。2年目は教科の主担当の下につき、指示された問題の作成や修正を行っていましたが、3年目からは社会の主担当となり、教材開発の進捗管理や、いつまでに何をするか、といったスケジュール管理も任せてもらえるようになりました。4年目は3年目にやったことをどうすれば上手くできるか、質を上げる1年でした。

入社してからの4年間で一番大変だったのは、3年目です。「担当教科の教材の質を担保するのは自分だ」という責任感を今まで以上に感じるようになり、事実確認や著作権の確認・申請を一層慎重に行うようになりました。 また、初めて教材開発の進捗管理をするにあたり、どのようにすれば上手くいくのかが全く分からず、正直なところ全く思うようにできませんでした。 一般に教材を企画開発するときには「編集プロダクション」と呼ばれる、原稿作成や編集などを得意とする会社と協業して、問題案を練ったりイラストを作成したりすることがあります。3年目の時は編集プロダクションから何回かに分けて送られてくる原稿案を確認して、必要に応じて修正をお願いしていく工程が複数並行して進んでいきました。その際、納品スピードに対して自分が今抱えている業務とその期日、優先順位の整理が追い付かず混乱してしまうこともありました。

4年目も同じ流れで開発が進む予定だったため、3年目の終わりごろに、どのようにすれば改善できるか検討し始めました。教材開発チームでは、仕事の進め方や判断を上司に相談しながら本人に任せてもらえます。検討した結果、進捗管理ツールを導入することを決め、使い方を考えて教科メンバーに使ってもらうようお願いしました。メンバーは「石田さんについていくよ」という姿勢で私の考えを受け入れてくれました。とてもありがたかったのですが、その反面、その時点ではツールの導入が上手くいくかは分からず、行動したことは逆にメンバーに迷惑をかけることになるのではないか、と不安があり、どうにか上手くいくよう試行錯誤しながら進めました。 その結果、昨年度と比べて非常にスムーズに教科内の進捗管理ができるようになり、教科メンバーにも、「上手くいった」という気持ちを感じてもらうことができました。半期に一度の上司との面談で、「石田さんについていけば、全ての工程をスムーズに終えることができました」と評価いただき、「ちゃんと意味があったんだ、しっかりできたんだ」とすごく達成感がありました。

 



  プロフェッショナルのその先へ
 

基本的に現在は社会を担当していますので、まずは社会科教材への知見を深め、より一層経験を重ねていきたいです。かつ、問題を解いてもらうだけではなく、子どもたちに社会を好きになってもらえるような工夫を凝らした教材を作っていきたい、ということが近い将来の目標です。 また、ラインズの教材開発は、自分が作った問題の意図を直接営業から伝えてもらうことができ、利用したお客様からの感想や実際に使っている場面などのフィードバックも返ってくるので、良い感想や意見をもらった時はすごくやりがい、面白みを感じます。そのため、お客様と直接話して自分が作った商品の思いを伝えられるような仕事にも興味があります。

将来的な目標として、5教科(国語・数学・英語・理科・社会)を横断した教材を提案できるようになりたいと思っています。私はここ1、2年で社会の主担当を任せてもらえるようになり、社会科への理解が深まった段階で、他の教科のことには手が回っていません。私自身が全ての教科のプロフェッショナルになる必要はありませんが、5教科を横断した教材を設計・提案するには今はまだ力不足であると自覚しているので、数年後には教材開発チームのメンバーと協力しながらそういった教材を描けるような力をつけたいです。

 

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