キャリアは予測できない。だから人生は面白い!
執行役員
私は30代半ばでラインズに入社しました。それまでは株式上場を目指すベンチャー企業で寝食を忘れて仕事に邁進していたのですが、30歳を過ぎた頃に、改めて人生において働くとはどういうことか考えました。これまでの過去を振り返ると、教員を目指していたこと、心の奥底に教育に関わりたい思いがあることに気づきました。転職活動でラインズに出会い、公立小・中学校の教育事業を行っていることを知り、教職に就いている大学の先輩や後輩、友人を間接的に支援できるのではないかと思い、入社を決めました。
私は、社会人として働き始めてから一貫して経理でキャリアを積んできており、入社当初は管理グループで経理を担当していました。入社から1年経った頃、経営に関わるプロジェクトに参画した後、新部署に異動して責任者となり、経営に近いところで、安心でんしょばと事業開始時の支援、子会社の設立等に携わり、設立後は子会社2社の管理業務全般を担うため出向。その後いくつか部署を変遷し、現在は2024年6月に新設したブランド推進室の担当役員として、組織開発、人材育成(研修)、新卒採用、広報に携わっています。新設部署であるからこそ、会社の中での存在意義やどのような成果を出して会社に貢献していくかを日々考えています。また、部署においては個のチカラと組織のチカラを育てることと、最大限にチカラを発揮できるように支援しています。
子どもたちの見本に、学ぶことを楽しんでいる社会人になって欲しい
人材育成(研修)では、内定者研修、新人研修、初年度研修、2、3年目研修、キャリアビジョン研修、8~10年目研修などを担当しています。
人材育成に私が関わり始めた時に、改めて「ラインズの理想の人材像はなにか?」を検討しました。社内の状況を調べ、現場においては「仕事のスキルは各部署でしっかり学べている」しかしながら「仕事の基本や仕事との向き合い方、捉え方、自ら成長していくというマインド」が身についていないのではないかと思い至りました。検討した結果、ラインズの人材育成方針を「成長を楽しむ人」と新しく定め、自分の成長、同期の成長を楽しめる社員であって欲しい、さらには「ラインズの商品で学ぶすべての人たちの成長を楽しめる社員」を育成しようと決めました。また、社会人としてどんな会社でも通用するようなスキルや自らの足で立って仕事ができるような知識、マインドを身につけて欲しいと考え、研修プログラムを体系化しました。
研修を行う中で大切にしているのは、人それぞれの成長スピードで、仕事を通して自らの足で立つ「自立」や「成長を楽しむ」ことを感じ取ってもらいたいということです。学生の内は、用意されたカリキュラムがあり、それに沿って学ぶことに慣れているため、受身の状態から自ら学ぶという主体的な行動になるのが大変だと思います。しかし、新人研修で教えている『職場が生きる 人が育つ「経験学習」入門』※に基づいて振り返りをしていればいずれ自分で気づくことができます。
各研修後には、担当上長への報告会も行っています。研修中に社員が気にしていたこと、ワークの中で発言していたことを伝え、このような考え方で仕事しているということを報告し、その中で私が気づいたこと、上長に気にかけてほしいこと、あるいは「やりたいと言っていたので機会を与えてほしい」といったお願いをしています。現場での問題や仕事の傾向など、お互いに情報を共有し合って、どのように成長を支援していくか、という話もしています。
子会社に出向していた時のエピソードをひとつ紹介します。若手社員から「なんで成長しないといけないんですか?」と質問されたときに、すぐに答えられませんでした。私にとっては成長することは当たり前すぎて説明する言葉をその当時は持っていなかったのです。悩み続けてある時気づきました。ラインズの企業理念にもある通り、できなかったことができるようになる、知らなかったことを知るのは嬉しいことで、学びは本来楽しいものです。自分が成長を楽しめるかどうか、もしくは、自分以外の誰かの成長を見て「楽しい」「嬉しい」とみんなが感じながら仕事に携わると、より関係性がよくなり、組織としての力が増してくる、だから成長したいと本人が思えるのではないかと思います。
※ 『職場が生きる 人が育つ「経験学習」入門』:松尾睦(青山学院大学経営学部経営学科教授)によって提唱された、適切な「思い」と「つながり」を大切にし、「挑戦し、振り返り、楽しみながら」仕事をするとき、経験から多くのことを学ぶことができるという「経験から学ぶ力」
若手への期待とこれから私がやりたいこと
若手社員に期待することは、ラインズを背負う人材になってほしい。私自身の今後の目標も、ラインズを背負う人材を育てたいです。研修に関わるようになって6年目。少しずつ役職者が出てきて、これからチームリーダー、グループリーダーが出てくるといいなと思っています。
私が人生においてやりたいことは「自分に関わる人の成長を支援する」ことです。自分が何のために生まれてきたのか、どういったことを成し遂げたいのかを考えたときに、私自身は人の成長を支援したい、そのために自分自身も成長していきたい、これが根底にあります。そういった意味で、2018年から人材育成に関われているのは、私にとってはとても幸せなことです。 一方でベンチャー企業3社で働いていた時にやり残したことがあります。それは「社員みんなで企業理念を実現したい!」です。そのために社会にラインズの事業を知ってもらう広報活動、ラインズの企業理念に賛同してくれる学生と出会う新卒採用、そして日本の未来を創る若手社員を育成していく研修、これらの業務を通して企業理念の実現に挑戦していきます。
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