子育てと仕事を両立しながら見つけた、
自分らしい働き方

坪内 真理子
eサポートグループ
執行役員
再びラインズへ戻ったわけ

私は新卒でラインズの前身となるセコムラインズへ入社しているのですが、実は一度ラインズを離れた時期があります。家庭の事情で退職し、その後は広告代理店で営業事務として約2年間働いていました。ただ、新しい会社での仕事は「決められたことだけをやればいい」という環境で、時間の余裕はあったものの、自分にとっては物足りないものでした。仕事でのやりがいや楽しさをあまり感じられなかったんです。

そんな時、家族の転勤で東京に引っ越すことになり、ラインズ時代の上司と久しぶりに会う機会がありました。そこで「今のラインズではこんな活動をしているよ」と聞いているうちに、ふと「あの頃は大変だったけれど、すごく面白かったな」という気持ちがよみがえりました。

ラインズでは若手でも裁量を持って、自分の考えで仕事を進めることができました。自分で考え、工夫して動くことは大変ですが、嫌いではなかったですし、むしろやりがいを感じられました。教育というフィールド自体も好きでしたから、「もう一度ラインズで挑戦してみたい」と思い、復職を決めました。

結果的にそこからずっとラインズにいるわけですが、今にいたるまでに営業をしたり事業企画に携わったり、教材開発チームやサポートチームなど文教グループでリーダー職を経験し、現在はeサポートグループ※の担当役員をしています。

※eサポートグループ: ICT支援員サービスを担っている部署です。

役職は“役割の変換”

現在は執行役員という役職を任されていますが、私はもともと「キャリアアップしたい」という強い意識を持って働いてきたタイプではありません。その時々に任される仕事に対して関心を持って取り組み積み重ねてきた結果が、いまに繋がっていると思っています。

任された仕事に対して「まずは挑戦してみよう。もしうまくできなくても決して恥ずかしいことではない。」と思っています。周囲から「やらせてみよう」と期待してもらえたのであれば、応えたいと思っています。

私は役職を、上に積み上がっていくものではなく“役割が変わること”だと考えています。責任の重さは変わっても、自分自身の姿勢はこれまでと変わりません。大切なのは、任されている役割の中で何ができるかを考え、挑戦し続けることです。私自身に特別なものがあるわけではなく、精いっぱい仕事に取り組んできた結果だと思っています。。

社員写真2
家庭も仕事も諦めたくない

これまでラインズで働きながら、2回の産休・育休を経験しています。子どもが小さい頃は仕事も家庭も100%を目指してしまい、つらい時期がありました。

例えば、出張先で子どもの発熱連絡を受けてもすぐに駆けつけられなかったり、子どもが学童に入っていることで、放課後に学童以外の友達の家で遊びたい時に制約があったり。仕事をしているせいで子どもに負担をかけているのでは、と悩むこともありました。 また、仕事をしているからといって子どもへの想いは揺るぎませんが、同世代が挑戦している姿を見て「自分だって時間さえあればできるのに」と焦りを感じました。一方で、「仕事をして子どもと過ごす時間が限られるからダメな母なのかな」と自己嫌悪することも。常に時間が足りないと思っていました。

「仕事を辞めるのも1つの選択肢かな」と思ったこともあります。でも私の場合は「ここで辞めたらみんなの頑張りが報われない」という思いが強かったです。子どもが0歳の頃から家族みんなで頑張ってきたし、子どもも働く母を自慢に思ってくれている。「今、中途半端に辞めるのではなく、走り抜けよう」と決めました。

仕事も家庭もどちらも諦めなかったことに後悔はありません。ありがたいことに職場の方に支えてもらえ、学校の参観日があれば行かせてもらっていたし、子どもが病気の時はお迎えに行ったり、お休みを取ったりしてきました。会社員として母として、試行錯誤の日々でしたが、私は走り抜けて良かった、と感じています。

自分の人生をマネジメントする

「ワークライフバランス」という言葉がありますが、私は自身の経験を踏まえて「バランス」より「マネジメント」という表現がしっくりきています。バランスというと、仕事と生活の時間や量を配分するイメージがありますが、私にとっては境目をつけるものではないと感じます。子どもと過ごす中で「これ、仕事にも生かせるな」と思うこともあれば、その逆もある。仕事と生活は切り替えるものではなく、むしろ繋がり合っている感覚です。

先ほど触れたように、子どもが小さい頃は「時間が足りない」「自分はもっとできるのに」と自分を追い込んでしまっていた時期もありました。そんなとき、上司から「すべてをこの瞬間で解決しようとするからつらい、やることが増えているのに時間は変わらないんだから。人生という長い尺で考えるといいよ。」と言われました。当初は「そんなこと言ったって」と反発する気持ちもあったのですが、2人の子育てを経て徐々にそう思えるようになりました。

ライフステージの中で、その時々で大事にしたいことやタイミングがあります。子どもが小さい頃は、親である自分にしかできないことも多く、それをないがしろにして、その後の人生を後悔したくない。そんな思いから、仕事も生活もどちらも主体的に、自分の人生をマネジメントしていきたいと考えるようになりました。

社員写真2
どんな経験も糧に。そして次の世代へ繋いでほしい

育児と仕事の両立に不安を抱える若手社員に伝えたいことが2つあります。

1つ目は今この瞬間に仕事も家庭も100%を目指さなくていいんだということ。 1日の時間は誰にとっても同じ24時間しかありません。例えば時短勤務で働くことになれば、それ以前と比べてできないことがあって当たり前です。だからこそ「今」が大変なときは、「今」十分にできなくても、「未来」で返していけばいいと思っています。私も子どもが小さい頃は出張に行けず、同僚に代わってもらうことがありました。でも今は「私が行くよ」と言えるようになり、当時返せなかったことを少しずつ返せていると感じます。そして、支えてもらったことを忘れず、次の世代にバトンを繋ぐ。若手のみなさんにもそんな風に思ってもらえたら嬉しいです。
人生には統一されたカリキュラムや試験があるわけではありません。ゴールは自分で設定できます。できる・できないをその時点だけで判断する必要はないし、自分の人生は自分で決められるんだという気持ちが大切だと思っています。

2つ目は育児という経験は誰にでも同じように訪れるものではない、貴重な機会であるということ。育児休業中は「同世代が活躍しているのに、自分は家にいて立ち止まっている」と感じることもありました。でも今振り返ると、それは成長の機会でもありました。子どもの成長を間近で見守り、親として成長していくこと、学校のリアルを保護者として経験できたことは、教育事業に関わるラインズでは大きな強みです。この経験をラインズで生かさない手はない、と今は思えています。

国も会社も昔と比べて制度が整い、経済的なサポートも充実してきています。ライフステージに応じた選択が尊重され、必要なときに休みを取り、その経験を自信に変えて、復帰し、活躍してほしいです。時短勤務や出産/育児休業は「仕事をしていない時間」ではなく、「仕事に生かせる新たな経験を積んでいる時間」。そんな風に考えてみるのはどうでしょうか。

また、育児経験の有無は、あくまでも個々の事情の違いであり、大切なのは、他人と比べるのではなく自分の人生をどう歩むか。誰もが自分の経験を糧にできるのだと思います。

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