授業と夏休みの宿題にラインズeライブラリ
~ 「個別最適な学び」と「教材費の軽減」 ~

千葉県船橋市立船橋小学校
千葉県船橋市立船橋小学校
 船橋小学校では、「すすんで学ぶ 心豊かで たくましい児童の育成」を教育目標に、教員一人一人が研究テーマを決め、さまざまな取り組みをしています。今回は、授業と夏休みの宿題でラインズeライブラリを取り入れた実践をご紹介します。
学年 小学校、小5、
教科・単元 算数・数学、
利用画面 授業、授業・展開、授業・まとめ、長期休暇、
内容 デジタルドリル思考力育成授業支援確認テスト自動個別課題

『自分のためになる』レベルを自己選択できることが大切

▲前時の学習内容をドリル(思考力育成問題)で復習する。
 

算数

5年:

割合 ~割合を使って問題を解こう~

 割合の適用問題に入る本時では、ラインズeライブラリを既習範囲の復習に活用しました。「思考力育成問題は、学力の高い児童でも難しいと感じる傾向があります。だからこそ、さまざまな問題に触れる機会を設けたいと思っています。」と土田先生。おのおのが真剣なまなざしで、『自分のためになる』レベルを選んで取り組んでいました。

授業の流れ

学習意欲が高まる!クラスが一丸となって正答を目指す

 
 授業の最後は、授業支援機能で本時の学習内容の到達度を確認しました。全員の準備が整うと、先生の掛け声で、一問目の問題が出題されます。
 先生は理解度チェックモニターで正答率を見て、全体に励ましの言葉をかけながら、つまずいているポイントを解説します。二問目の問題が出題されると、正答率を上げられるように、クラスが一丸となり、集中して取り組みます。先生から「すごい!正答率が96%を越えたよ!」と伝えられると、全員が拍手をして喜んでいました。回数を重ねるごとに、児童の学習意欲が高まっていきました。

インタビュー

学習の積み重ねからメタ認知、そして主体的な学びへ
教諭
土田 麻由 先生
 本時では、割合の応用問題に入るため、これまでに学習してきた「割合の求め方」「百分率」などの復習と到達度の確認をねらいにラインズeライブラリを活用しました。ラインズeライブラリで学習する方法を段階的に指導し、学習を積み重ねていくことで、今では児童も自らの学びをメタ認知しながら、主体的に取り組む力も身についてきました。その結果、テストの得点も学力低位層の児童に前向きな変化が表れており、継続して活用してきて良かったと思っています。

AI型ドリルで個に応じた課題を出題!さらなる定着を図る

算数

5年:

速さ

 「速さ」の単元のまとめでは、教科書の演習問題の後、先生から「確認テスト」が出題されました。児童は、授業で学習した「速さ」の内容を思い出しながら、真剣に取り組んでいます。確認テストが先に終わった児童は、画面に表示される復習教材から、つまずきに関連しているドリルや解説教材に主体的に取り組んでいました。
 確認テストが終わると、土田先生は学習結果から個に応じた課題を出題できる「自動個別課題」を出題して、学習内容のさらなる定着を図ります。解説教材で公式を確かめたり、確認問題の例題にチャレンジしてからドリルに取り組んだり、自分のペースで復習していました。

夏休みの宿題に活用!自然と『学びに向かう姿勢』が育つ

 夏休みの宿題の取り組み状況を見ると、紙ワークより実施率が高く、自分のできるところから取り組もうとする姿が見られました。タブレットで学習できる楽しさと、自分の理解状況や学習進度に沿って学習できるラインズeライブラリだからこその結果とのことです。

インタビュー

ラインズeライブラリを職員へ広めていくために
校長
渡邉 尚久 先生
  ラインズeライブラリは、思考力育成問題をはじめ、手書き教材など、児童の興味・関心を高めることができ、学校の実態に応じて活用できる場面がたくさんあると思います。操作は、感覚的に進められる教員も多いので、活用するための『きっかけ』をつくることが大切です。そこでおすすめの方法は、短時間でソフトの全体概要を紹介し、関心の高い教員から、広げていくのが良いと思います。少し説明が物足りないくらいが教員の関心を高め、教員の心理的な負担軽減にもつながり、「これなら使ってみようかな」という気持ちになると思います。

インタビュー

夏休みは、全教科の宿題をラインズeライブラリへ
教務主任
髙橋 宣允 先生
 今年度から夏休みの宿題で購入していた紙ワーク(冊子)を廃止し、ラインズeライブラリに切り替えて運用を始めました。紙ワークを廃止した経緯は、毎年200円から400円かかる教材費が削減できる上に、採点の時間短縮にもなるからです。また、保護者の丸つけの負担もなくなるところも決め手になりました。
 夏休みの宿題をラインズeライブラリにしたことで、児童は紙ワークより抵抗なく取り組め、教員もその他の提出物を確認する時間が確保できるようになり、良かったと思っています。
本記事の情報は取材時(2024年度)のものです。