ラインズeライブラリを複線型授業に
~ 進度に合わせた教材の選択と理解状況の確認 ~
鳥取県米子市立啓成小学校

啓成小学校では「新しい時代を創造する人間性豊かなたくましい子の育成」を目標に掲げ、子どもの非認知能力の向上を目指しています。複線型授業で、子どもたちそれぞれが設定したテーマや学習の進度が異なる中で、教科書の要点を押さえることができるようラインズeライブラリを取り入れている活用例をご紹介します。
| 学年 | 小学校、小5、 |
|---|---|
| 教科・単元 | 社会、 |
| 利用画面 | 授業、授業・まとめ、 |
| 内容 | デジタルドリル、自由学習、 |
教科書から情報収集し、レポートにまとめる

▲先生は授業の最初に課題の進め方を説明する
社会
5年:
自動車をつくる工業
単元を通して、子どもたちがそれぞれの視点で「自動車をつくる工業」について課題を設定し、レポートをまとめていきます。
最初に、課題設定のためのヒントが先生から提示されます。子どもたちは、グループワークか個人ワークか、レポートは紙かスライドかなど、自分で課題の進め方やツールを決めて取り組み始めました。
最初に、課題設定のためのヒントが先生から提示されます。子どもたちは、グループワークか個人ワークか、レポートは紙かスライドかなど、自分で課題の進め方やツールを決めて取り組み始めました。
ラインズeライブラリで教科書の要点を押さえる

▲子どもは問題を解いて、要点を理解する
レポートがひと段落した子どもたちは、ラインズeライブラリで「自動車をつくる工業」のドリル問題を解き始めました。一斉指導で知識を定着させる場面を減らし、短時間で子どもと先生が授業の理解状況を把握することができます。
複線型授業では、子ども主体で授業が進行するため、教科書の要点を理解できているかをラインズeライブラリの問題を解いて、確認します。
複線型授業では、子ども主体で授業が進行するため、教科書の要点を理解できているかをラインズeライブラリの問題を解いて、確認します。
複線型授業の進め方
※「学習課題の設定」と「本時のふりかえり」以外は、子どもが自分で進め方を決めています。

学習課題の設定
個人の視点で単元の課題を設定する

情報収集
教科書の内容を読んで、情報収集する

整理・分析
「情報収集」で調べた内容をレポートにまとめる

確認(ラインズeライブラリ)
単元のドリルに取り組み、教科書の要点を押さえる

本時のふりかえり
先生や友だちと進度やふりかえりを共有する
子どもが工夫して、学び方を変えていく

▲子どもが先生に課題の途中経過を確認する
複線型授業のスタイルに慣れてきた子どもたちは「調べる前にラインズeライブラリに取り組むと、わかりやすい」と先に要点をつかんでからレポートをまとめたり、進度が遅れていることに気づいて「あと○分だから、ざっとまとめてあとで詳しく書いた方が良いよ」と友だちに提案したり、自分なりに考えて課題を進めます。
先生は時間の経過や子どもの進捗を見ながら学び方のヒントを出したり、不足している情報に気づかせたりしていました。
先生は時間の経過や子どもの進捗を見ながら学び方のヒントを出したり、不足している情報に気づかせたりしていました。
複線型授業での
ラインズeライブラリ活用ポイント
- 単元に収録されている教材の中から、自分の進度に合った教材を選ぶことができる
- 調べた内容に偏りがあっても、ドリルを解いて理解すべき内容を押さえることができる
- 教科書を読み取る前にドリルを解くことで、単元の内容をイメージできる
インタビュー
子ども主体の学びを支える授業デザイン

5年生担任
足立 遼介 先生
足立 遼介 先生
本時の授業では、子どもが調べた情報を「関連付ける」ことができるように意識させています。さらに学習が進むと、それぞれのレポートをホワイトボードに貼れるだけ貼って、「自分はこんなことを調べた」「こことここはこうつながっているよね」とお互いの資料を関連付けながら深めていく段階に進みます。
このように、情報を集めたり、関連付けたり、友だちと話し合ったりしながら、ほとんどの時間を子ども主体で進行しています。子どもの学習の定着を確認する時間が限られた中でも、子ども一人一人の学習進度に合わせて、ラインズeライブラリから自分に合った教材を選択でき、授業で身につけた知識が正しいかを短時間で確かめられるところが「主体的・対話的で深く学ぶ授業づくり」の支えになっています。
このように、情報を集めたり、関連付けたり、友だちと話し合ったりしながら、ほとんどの時間を子ども主体で進行しています。子どもの学習の定着を確認する時間が限られた中でも、子ども一人一人の学習進度に合わせて、ラインズeライブラリから自分に合った教材を選択でき、授業で身につけた知識が正しいかを短時間で確かめられるところが「主体的・対話的で深く学ぶ授業づくり」の支えになっています。
インタビュー
自ら学ぶ力を引き出すラインズeライブラリの活用

校長
安部 悟 先生
安部 悟 先生
ラインズeライブラリは、子どもが自分と向き合い、苦手な単元を自分の力でフォローアップすることができます。また、ドリルやプリント教材、テーマなどを選んでどんどん自分を高めることができます。「宿題以外にも自分から挑戦してみよう!」や「まだ習っていないけど、次の学年に挑戦してみよう!」と知識の定着をはかる場面で子どもが自ら学びに向かう力を身につけてほしいと考えています。
本校では、目標を持って前向きに学習できる「人間性豊かなたくましい子の育成」を目指し、今年度からは「自分と向き合う力」「自分を高める力」「他者とつながる力」の観点で非認知能力の向上を意識した授業づくりに邁進(まいしん)しています。その取り組みの一環として、複線型授業にラインズeライブラリを取り入れながら、先生の授業力アップに向けた活用方法も見いだしていきたいです。
本校では、目標を持って前向きに学習できる「人間性豊かなたくましい子の育成」を目指し、今年度からは「自分と向き合う力」「自分を高める力」「他者とつながる力」の観点で非認知能力の向上を意識した授業づくりに邁進(まいしん)しています。その取り組みの一環として、複線型授業にラインズeライブラリを取り入れながら、先生の授業力アップに向けた活用方法も見いだしていきたいです。
本記事の情報は取材時(2024年度)のものです。