現場からの「あのドリルをもう一度!」が決め手!
学習eポータル「まなびポケット」連携版で「ラインズeライブラリアドバンス」を再導入
~福岡県柳川市での「ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット」導入事例~

福岡県柳川市
対象 福岡県柳川市
学校情報 柳川市立全小中学校20校、児童生徒合計 約4,500人
利用コンテンツ ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット
契約開始 2026年4月~

インタビュー

福岡県柳川市教育委員会 学校教育課 ICTアドバイザー兼指導主事  新谷 裕幸氏のコメント
 福岡県柳川市は、「生涯学習社会の構築を目指して」と「次代の柳川市を担う、確かな学力と豊かな心を身に付け、健康な体をもったたくましい子どもの育成」を教育の基本方針に掲げています。特に情報教育においては、「社会の変化に対応した教育の充実」を目指し、「情報活用能力を高める情報教育」の推進に力を入れています。

GIGAスクール構想後の課題と「ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット」導入の経緯

 柳川市では2010年度に「ラインズeライブラリアドバンス」を小中全校で導入し、約10年間にわたり活用してきました。しかし、2020年度のGIGAスクール構想に伴い、他社製ドリルへと切り替えることとなりました。
 ところが、他社ドリルの運用を進める中で、いくつかの課題が浮上してきました。もっとも大きな課題は、小学校と中学校で異なるソフトを採用したために、小学校範囲の学び直しを要する生徒の個別学習が極めて行いにくくなったことです。小中学校でシステムが分かれたことにより、一人一人の実態に応じた柔軟な学習が難しくなりました。
 また、教科書準拠ではなく、一般的な学習指導要領に沿った単元名で構成されていたため、子どもが自ら学びたい単元を探しにくいという声も現場から寄せられていました。
 こうした課題が報告される中、かつて「ラインズeライブラリアドバンス」を利用されていた校長先生から「もう一度あのドリルを使えないか」という要望が上がりました。この現場の声が、柳川市における「ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット」再導入に向けた検討を本格化させる決定打となりました。

ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット 再導入の決め手と利点

 柳川市が「ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット」の再導入を決めた要因は、主に以下の4点です。

1.「まなびポケット連携版」によるシングルサインオンの実現
 2020年から学習eポータルとして「まなびポケット」を導入しており、新しいアプリは全てまなびポケット連携版で統一していました。ラインズeライブラリアドバンスもまなびポケット連携版とすることで、シングルサインオンが可能となり、子どもや教師の利用者負担を大幅に軽減できる点が大きな決め手となりました。

2.「まなびポケット」を通じたCBTへの対応強化
 全国学力調査や福岡県の学力調査、さらには柳川市独自の学力調査においてもCBT化が進んでいます。「まなびポケット」をCBTのプラットフォームとしても活用できるため、子どもたちは慣れ親しんだ同じ入り口から学習から評価まで一貫して取り組めるようになり、負担なく円滑に利用できると判断しました。

3.充実したスタディログ機能による個別最適化された学び支援
 「まなびポケット」と「ラインズeライブラリアドバンス」双方に学習履歴が残るため、教師は子どもの学習状況を詳細に見取ることができます。これにより、学習が滞っている子への声かけや、意欲的に取り組む子どもへの称賛など、個に応じた指導が可能となります。また、スタディログは次時間の学習指導計画を立てる上での有効な指標となり、授業改善にも直結します。教育委員会としては、教師への研修を通じて、このログの具体的な活用方法を提示し、個別最適な学びと個別支援への効果的な活用を促進しています。

4.義務教育学校における小中一貫教育への柔軟な対応
 柳川市では今後、義務教育学校の新設が計画されています。小学校から中学校まで一貫した教育を提供する義務教育学校において「ラインズeライブラリアドバンス」は、小中学校双方に対応したドリル教材として、学年を越えた円滑な学習を可能にします。また、子どもたちが使い慣れた「まなびポケット」からアクセスすることで、さまざまな学習アプリがシングルサインオンで利用でき、システムの運用も非常にスムーズに行えることが見込まれます。


 これらの主要な決め手に加え、「ラインズeライブラリアドバンス」自体が持つ利点も重視されました。子どもが自身の能力に合わせた教材を自学自習で選択できる点や、充実した解説教材が用意されているため、つまずいた際にも主体的に学習を進められる点は大きな魅力です。教師にとっても、子どもの学習履歴から形成的な評価を常に行えることは、日々の授業改善に直結する大きなメリットとなっています。

 さらに、ラインズ社の担当者の熱意や深い商品知識、手厚い研修体制も高く評価されました。企業が単なる顧客獲得に留まらず、「子どもを支援する」という視点を持って寄り添ってくださったことが、再導入における重要な要素となりました。

今後の展望と「ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット」への期待

 今後は「ラインズeライブラリアドバンス for まなびポケット」の単元末テストでの活用をさらに深掘りしていきたいと考えています。義務教育学校化に伴い、中学校教員が小学校高学年の授業を担当する可能性も出てくるため、各教員の指導意図をきめ細かく反映できる単元末テストのカスタマイズ性や、自由問題を追加できる機能のさらなる拡充を期待しています。これにより、指導者の思いがより的確に反映された、効果的な評価ツールとなることでしょう。
 また、ライブラリコンテンツのさらなる拡充はもちろんのこと、社会の変化に対応した情報モラル教育コンテンツの追加にも期待を寄せています。

 ラインズ社は、私たち柳川市教育委員会にとって単なるベンダーではなく、常に「子どもたちの学びを支援してくださるパートナー」です。子どもへの支援の視点と、現場のニーズに真摯に応えようとする姿勢に、今後も大いに期待しています。子どもたちの学びのために、これからも共に良い製品を創り上げ、未来を担う子どもたちの成長を共に支援していきたいと考えています。