日本語指導、知識の確実な定着に
~個々の段階、理解度に応じた教材活用を実現~

茨城県下妻市立下妻中学校
茨城県下妻市立下妻中学校
 下妻中学校では、ラインズeライブラリを取り入れることで教材準備の時間を減らす工夫をされています。また、全生徒のうち約1割が外国にルーツを持つという特徴があり、日本語指導にも役立てています。
学年 中学校、
教科・単元 社会、
利用画面 授業、授業・導入、授業・まとめ、
内容 デジタルドリル授業支援

文法の問題に向き合い、力をつけていく

国際クラス

言葉のきまり/文の組み立て

 国際クラスでは、外国にルーツを持ち、日本語指導を必要とする生徒たちが、ラインズeライブラリの国語ドリルや、「テーマ学習」の「にほんご」教材を活用して小学校の文法から振り返り、力をつけていっています。
 この日集まった6名は、前半は皆で同じプリントに、後半はラインズeライブラリから各自で文法の教材に取り組みました。
 言葉でのやり取りでは気にならない「つなぎ言葉」も、問題として向き合うと「間違っていた」と気づけ、リトライ機能で繰り返しチャレンジする姿が見られました。

▲先生は2名体制で進行。▲ 操作はシンプルで、
             問題に集中できる。
▲テーマ学習で順調にステップアップ。

インタビュー

段階に応じ、学習の幅を広げる
国際クラス/社会科
大島 康友 先生
 日本語指導を受ける生徒は、通常クラスで国語、数学の授業のとき、国際クラスに出席することになっています。時間割を把握しているのでいつ誰が来るかは分かる一方、学年は混在、かつ日本語の理解度もそれぞれです。
 ラインズeライブラリなら、小学校の文法から振り返ることができ、「にほんご」や手書きの「漢字学習」といったバラエティに富んだ教材の中から、それぞれの段階に応じたものを選べます。個別の教材準備が不要で学習の幅を広げられることはとても良いです。
 また、「どこまで進んだか」も個別に異なりますが、学習した成果が積み上がっているので、生徒たち自身で、それぞれの到達度を振り返る機会を持ちたいと考えています。そこで個々の課題を見つけ、次に生かしていきたいです。
▲「つなぎ言葉」は覚えるのが大変。繰り返すことで身についていく。
▲筆順通りになぞっていくことで、覚えやすさアップ。

授業支援機能で重要語句の復習

公民

3年:市場経済の仕組みと金融

▲ 出題される問題は、「ここが重要なんだな」
  と生徒が気づくきっかけになる。
 授業は前単元「生産と労働」の復習からスタート。
 「五問テスト」と呼んでいる5分の復習時間は、担当の木口先生の授業冒頭の定番で、席に着いた生徒はすぐにタブレットをスタンバイ。先生は、「授業支援機能」で選んでおいた重要語句の5問を出題していきます。
 「語句を選ぶだけでなく、文章を読み取り、語句の正しい意味を選ぶ問題もある。さまざまな角度で考える問題があって良いですね。」と木口先生。

冒頭の五問テストに、終末の理解度チェックに

▲「間違ってもいいんだよ、繰り返すうちに
  身につくから!」と生徒に声を掛ける。
 先生は、タブレットで集計を見ながら個々の理解度をその場で把握。このとき、生徒の普段の様子と、解答結果のギャップの有無にも目配りするそうです。
 「次は正答率100%いくかな?今度こそ!」と先生は教室を盛り上げながら進行し、復習の五問テストが終了。続いて本時の内容に入ります。
 「授業支援機能」は終末に、本時の理解度チェックのため再登場。問題に触れる数を増やし、繰り返して定着、正解して自信につなぐ、というねらいがあります。

インタビュー

理解度を見ながら柔軟に出題できる
社会科
木口 茂 先生
 社会科では重要語句を定着させることが大切であり、「五問テスト」で復習に取り組んできました。これを「授業支援機能」で行ってみたところ、多くの良い点がありました。複数の類題、さまざまな角度から問う問題があること。セットしたテンプレートから問題を選び、出題順に柔軟性を持たせられること。解答結果が即座に手元で見られて生徒への声掛けがしやすく、褒めることで生徒の意欲が増すことなどです。
 気をつけたい点は、やりっぱなしにしないことです。正答率が低ければ、自身の授業の反省点とする。そして繰り返し出題して、身につけさせていきます。

インタビュー

実現したい授業のアイデアにICTを結びつけ、メリットを生かす
校長
圓﨑 佳江 先生
 日本語指導の教材も、「五問テスト」も、かつては教員が適したものを探したり、なければ自作したりと、時間をかけて準備していました。そこにラインズeライブラリを取り入れることで、準備時間が削減できるだけでなく、生徒自身の「できた/できなかった」が目で見て分かり、意欲が持続する、教員もその場でクラス全体から個人まで、理解状況が分かる、などメリットはさまざまです。
 今、ICT活用の試行錯誤を重ね、メリット、デメリットとその対処法をそれぞれが体感してきた教員の経験値から、これまでの授業を変えてしまうというよりも、実現したい授業のアイデアにICTを結びつけ、うまく取り入れられるようになってきていると感じます。
本記事の情報は取材時(2025年度)のものです。