学びを支え広がる選択肢
~教科・学級も越えてラインズeライブラリを活用~

沖縄県石垣市教育委員会・大浜中学校
沖縄県石垣市教育委員会・大浜中学校
 大浜中学校では、一人一人の学びを大切にする取り組みとして、不登校支援や普段の授業にラインズeライブラリを活用しています。今回は、授業の様子と活用方法をご紹介します。
学年 中学校、教育委員会、中1、中3、特別支援学級、
教科・単元 国語、算数・数学、理科、英語、
利用画面 授業、授業・導入、授業・展開、成績確認、テスト対策、高校入試対策、不登校支援、
内容 デジタルドリル自由学習解説教材カード帳確認テスト自動個別課題教材指定学習・一斉学習成績管理

オンラインと対面での授業実践(特別支援学級:不登校支援)

 「学習状況の異なる生徒が在籍する不登校支援や特別支援学級こそ、ラインズeライブラリを活用することで、より個別最適な学習ができます」と高嶺先⽣。この日は、2⼈の生徒(1人はオンライン出席)を指導していました。その動き⽅と教材の使い分け⽅についてご紹介します。
 

インタビュー

「できた」の積み重ねが生む自信と意欲
特別支援学級
高嶺 彩羽 先生
 特別支援学級では、学年も教科も異なるため、ラインズeライブラリの解答解説で要点をつかみ、ドリルで繰り返し練習する流れがよく合っています。短時間で「できた」が積み重なり、学び直しが必要な生徒も前向きに取り組め、自信や意欲につながっています。専門外の教科も、解説教材が揃っているため安心して授業ができ、さかのぼって学習する際も必要な単元をすぐに選択・出題でき、教材準備負担も軽減されました。
 さらに、学習ログで学習時間を確認できるため、保護者に頑張りを伝えたり、夜型だった生徒に声かけを続け昼型になったりした例もあります。不登校や長期欠席の生徒にとって学習継続の支えになっています。学校に来ることが難しい生徒でも、オンライン授業を受けながら自分のペースで学習を進められています。
 ラインズeライブラリは、「自分で学ぶ力」を支える大切なツールになっています。
 

確認テストをレディネステストに活用

国語

3年:

和歌の世界

 「和歌」の単元に入る本時では、和歌に似ている「短歌」の確認テストでレディネスチェックを行います。確認テスト採点後は、一人一人、得意・苦手な学習内容を把握できるため、生徒が自分の理解度を客観的に知ることができます。
 「復習期間を1週間に設定したので、苦手な問題を把握しながら取り組んでね」と上江洲先生。生徒は、結果に応じて表示される復習教材に取り組み、知識の定着につなげていました。

教材セット作成で授業の流れを止めない

 次に、事前に作成した教材セットから、ドリル・解説教材を出題し、和歌についての基礎知識を確認します。
 「古典や表現技法は、繰り返し学習することが大切で、ラインズeライブラリは問題を一斉配信できると知り、知識定着につながるよう授業でも取り入れました」と上江洲先生。
 目的に応じた教材を授業の流れを止めずに出題したり、要点が整理された解説教材を使って説明したり、工夫をされていました。
 

授業の流れ

確認テストで既習事項を確認(短歌)
事前作成した教材セットからドリル・解説教材を出題し、和歌の基礎知識を確認
教科書や解説教材で要点をふりかえり、和歌の特長をスライドにまとめる

インタビュー

日々の積み重ねを大切に
国語
上江洲 和佳子 先生
 ラインズeライブラリは、知識の定着や受験対策として活用しています。日々少しずつ進められるので、取り組みやすく、寝る前の5〜10分で暗記を進める生徒もいます。国語は、一斉授業が難しい場面もありますが、ラインズeライブラリなら自分のペースで繰り返し学習でき「自分がどれくらい理解できているか」を生徒自身が把握できます。リトライ機能を使って何度も挑戦する姿も見られ、知識の定着に役立っています。また、いろいろカード帳は楽しく学習でき、生徒も気軽に取り組める点が良いです。授業準備も、知識の問題や解説教材が揃っているため、これまでネットや便覧で探していた手間が減り、負担が軽くなりました。
 

授業支援機能で単元の理解度を見える化

数学

1年:

平面図形

めあて:

単元テストに向けて、効果的な学習計画を立てよう

▲事前に作成したテンプレートから問題を出題
 
 本時では、単元テストまでの学習計画を立てられるよう授業支援機能を活用して、生徒がつまずいている学習内容を可視化しました。
 嘉陽先生は、テンポよく出題できるよう事前に各学習要素の問題をセクション分けし、テンプレートを作成しています。生徒が解答する間、先生は正答率と誤答傾向を確認し、指導すべき内容を把握していました。

解答解説で理解を深める

▲解答解説をモニターに提示し、説明する
 
 モニタリング画面で指導すべき内容を確認後、提示モニターに解答解説を表示し、全体で問題の解き方をふりかえります。「垂直や垂直二等分線が苦手な人が多いね」「問題文の手順を読みながら作図できるよう意識しましょう」と嘉陽先生。
 生徒は隣同士で解き方を教えたり、考え方を共有したりする様子も見られました。
 まとめでは、自分の理解度をふりかえりシートに記入し、テストまでの学習計画を考えていました。

実際の出題問題(確認テスト・ドリル問題から)

インタビュー

学びの深まりと向き合い方の変化が生まれる
数学
嘉陽 護 先生
 ラインズeライブラリは、授業のねらいや生徒の習熟度に合わせて柔軟に活用でき、既習事項の定着確認や単元の総括として理解度を見取る場面で役立っています。  問題を選べるため、授業で扱ったポイントと結びつけて確認でき、生徒のつまずきも把握できます。生徒は、早く終わると次の問題に取り組み、主体的な学びが増えました。また、わからない問題は選択肢を絞ってみるなど、粘り強さが育っていると感じます。計算式を学習メモに書き込みながら考える姿も見られ、学習過程が把握でき、声かけもしやすくなりました。ラインズeライブラリの活用で、理解の深まりだけでなく、学習への向き合い方にも良い変化が生まれています。
 

自学自習で授業前の理解度を見取る

理科

1年:

音の世界

めあて:

音の大きさや高さを変えたときの振幅、振動数の関係を説明できる

 池田先生は、レディネスチェックや授業前の理解状況を把握するため、自学自習課題を出題します。
 小単元で取り組ませたい時はドリル問題を、単元のまとめの授業では確認テストを、個別最適な課題を出題したい時は本時の教科書ページを指定し、「テスト対策」から出題します。
 目的に応じた課題出題で、つまずいている学習内容の把握や学習習慣の形成を見取ることができます。

課題一覧で理解状況を確かめ、つまずきに寄り添う

 一斉授業で音の性質を確認後、本時のポイントが理解できているかを確認テストでチェックします。「課題一覧は、どこができていないのかをその場で把握でき、必要な生徒にすぐ声をかけられる。これは次の授業につなげる意味でも大きいです」と池田先生。
 生徒は、途中式をノートや学習メモに書いたり、ヒントを活用したりしながら、取り組みます。
 確認テスト採点後は、結果に応じて表示される復習教材に取り組んだり、自学自習課題に挑戦したり、自分で単元を選んで学習したりと、主体的に学びを深めていました。

インタビュー

ラインズeライブラリで把握・定着・確認の授業サイクル
教務主任 理科
池田 亘 先生
 知識の定着を図る場面でラインズeライブラリを活用しています。授業前の事前チェックとして、自学自習課題を出題し、理解やつまずきを把握します。授業では、めあてに合わせて確認問題を解かせています。「ここができていれば大丈夫」という基準を示すことで、生徒自身も学習の到達点を把握できるよう工夫しています。
 また、問題に取り組ませると、「 強くして弾く」「強く弾く」の違いを読み取れなかったり、ア・イの順番を逆に読んでしまったり、読み違いや読み飛ばしがあることにも気づきます。読解力の弱さが把握でき、課題が浮き彫りになります。
 今後も日々の取り組みを通して、生徒一人一人の理解の変化を丁寧に見取り、授業づくりに生かしていきたいと考えています。
本記事の情報は取材時(2025年度)のものです。