和歌山県 白浜町立西富田小学校
eライブラリで、読み取る力をつける~たくさんの問題に触れる15分間~

 脱着式タブレットが導入されている西富田小学校では、動きが速いタブレットのメリットを活かし、日常的に利用しています。今回は単元のまとめに、eライブラリのドリルに取り組む5年生の授業をご紹介します。

日常的に利用し、慣れる

▲ ドリルの問題文や解答選択肢に出てくるキーワードを教科書にも見つけ、線を引きます。

<社会>単元:日本の国土と人々のくらし

 パソコン教室を日常的に利用しているという、情報担当の村上先生。今日の社会の授業では、普通教室で単元のポイントを確認した後、ドリルに取り組むためパソコン教室へ移動しました。
 児童はタブレットを使い慣れており、起動もeライブラリへのログインも各自で行います。先生からは選ぶ教材の指示とともに、「ドリルに出てくる言葉が教科書にもあったら、教科書に線を引こう」と声掛けがありました。

たくさん解き、ふりかえる

▲ 「解答解説はしっかり読もう」と先生からアドバイス。

 今回の単元では、日本の特徴的な気候や地形等に関して、グラフ・地図を読み取る問題が多数登場します。
 「グラフなどの問題をたくさん解くことで、読み取る力をつけてほしい」と語る村上先生。
 間違えたときには、「なぜだろう」と考え、教科書や「解答解説」を読んでふりかえることで、理解が深まります。
 教科書に線を引くよう指示しているのは、繰り返していくうちに「教科書の中で『出題されるところ』がどこなのかわかってくるから」なのだそうです。

インタビュー

タブレットなら使いやすく、パソコン教室が身近に

 パソコン教室はよく利用しており、eライブラリのドリルなら1回15分ほどに絞って取り組みます。15分もあれば十分な問題数に取り組むことができますし、時間を絞ったほうが、問題に対する児童の集中力が高まります。
 昨年度、タブレットと同時にeライブラリが導入されました。研修を受けたときに「タブレットを使う練習になる上、児童が楽しく学習できそうだ」と思い、活用するようになりました。タブレットは使いやすいので児童はすぐに慣れ、今ではパソコン教室での学習がとても身近になっています。

情報担当
村上 優樹 先生

「間違い」から学ぶことも大事

▲ あえて間違えて、「なぜ?」と皆で考えます。

 教科書でグラフ・地図の読み方を確認し、「わかった」と思っていても、教科書と異なるグラフや地図が使われ出題されると、間違ってしまうこともあります。
 そこで村上先生は、机間巡視をして「ここでつまずく子が多いな」という問題を見定めます。そして同じ問題を先生機で開き、あえて「×」をつけた画面を全員に提示します。

▲「さっき先生が言っていたところだ!」

 「なぜこの答えが『×』なのか、わかりますか」先生の問いかけに、児童は各自で問題を見返したり、隣同士話しあったりしながらもう一度、答えを考えます。
 さらに先生から、正答の出し方を解説してもらうと、より理解が深まります。
 先生の解説のあと、再び各自で問題に戻ると、「さっき皆でやり直ししたから、もう間違わないね!」と口々に話す児童の姿がみられました。

先生の工夫

ドリルの問題文や解答選択肢と教科書に共通のキーワードがあれば教科書に線を引く。
児童がつまずきやすい問題を取り上げ、「なぜ間違えたのか」を繰り返し考えさせることで理解を促し、正しい考え方の定着を図る。

インタビュー

eライブラリを「勉強って面白い」の入口に

 本校では、担任などの枠にとらわれず教員が皆同じ目線・温度で、児童の一人ひとりと接することを大切にしています。人は「見てくれている」と感じると、大事にされていると思うものであり、「大事にされている」という実感があれば、学習意欲も増すものです。
 教員は、児童に知識を伝えるだけではなく、学校が「勉強って面白い」と思う入口になれば良いと思い、日々工夫しています。eライブラリもその役割を担うもののひとつとして、今後より多くの場面で、工夫しながら活用していきたいと考えています。

校長
十河 崇 先生

どんどん進んでいける感覚が効果的

 eライブラリで学習する児童の様子を見ていると、児童の興味・関心を引き出すために様々な工夫がなされていることが伝わります。
 例えばドリルは、スモールステップになっていて、正誤がすぐにわかるので、自分のペースでどんどん進んでいくことができます。
 読み取る問題など、たくさん挑戦して力をつけてほしいとき、eライブラリの「どんどん進んでいける」という感覚はとても効果的だと思います。

教頭
嶝口 智一 先生

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