愛知県 犬山市中学校
自主学習にeライブラリ! ~各校が見出す最適な活用方法~

 犬山市では、教育委員会からの呼びかけをきっかけに、各校が自主学習の様々な場面でeライブラリを活用しています。中学校4校での、それぞれのねらいや工夫、生徒への思いを伺いました。

学習会で勉強の進め方を掴む 犬山市立南部中学校

 犬山市は2学期制で、夏休み後すぐに期末試験があります。休みを挟むことで試験対策がおろそかになってしまわないよう、南部中学校では自主学習の手段に家庭学習サービスを活用しています。
 生徒は自宅で取り組むほか、パソコン教室で行われる学習会に参加し、友達と一緒に学習ができます。
 千田教頭先生によると「少しでも成績を上げたいと考える生徒が集まっており、eライブラリをきっかけに勉強の進め方を掴む生徒もいる」そうです。
 また、自発的な取り組みを基本としつつ「やってみようと思う入口になればと、一部の教科(今年は技術と理科)でeライブラリを夏休みの課題にしました」と校務主任で理科の小室先生。これには「使ってみれば良さが実感できる」という、先生のねらいがあります。

ポイント

課題にすることで生徒は必ず取り組み、使ってみることで良さが実感できる。

自発的にプリントを選んで取り組む 犬山市立東部中学校

 東部中学校では、夏休み前後の学習の連続性を保つ手段の一つとして、eライブラリの単元別プリントを利用しています。各教科担当の先生が夏休み前の学習範囲から選んだプリントを、各学年のフロアに置いておきます。生徒は、その中から自分で必要なプリントを選んで持ち帰り、夏休み中に取り組みます。 
 教務主任の川田先生によると、プリントを終えた生徒が報告に来たり、それを聞いた別の生徒が「自分もチャレンジしよう」と刺激を受けたりしている様子が見られるそうです。また、家庭で学習を進める生徒もあります。
 生徒の意欲向上・学力向上のため「良いツールがあれば生徒にどんどん紹介していきたい」とも話して下さいました。

ポイント

生徒自身が自分に必要と考えて選ぶので、プリントで取り組んだことが身につく。

意欲継続にドリル学習 犬山市立城東中学校

 城東中学校では、始業前の朝学習にeライブラリを利用しています。
 eライブラリのドリルは、スモールステップになっていて、できるたびに達成感を少しずつ積み重ねられます。「勉強に苦手意識を持つ生徒であっても取り組みやすく、意欲が保たれます」と長谷川教頭先生。
 「eライブラリを使うことで朝学習の時間が楽しくなり、それをきっかけに学力が上がる生徒が増えるなら、毎回ではなくてもeライブラリを選択肢として持っておけばよい」とも話して下さいました。
 また、生徒一人ひとりの学力やニーズに合った課題を出すために必要な個別の教材準備や丸付けなど、先生の負担を軽減できるという点から、今後は課題にもeライブラリを取り入れる計画だそうです。

ポイント

自主的に選んだ教材で、達成感を少しずつ積み重ねていくことができる。

家庭学習サービス活用の工夫 犬山市立犬山中学校

 家庭での自主学習を推進するとき、中には「学習の手段で迷ってしまう」という生徒もいます。そこで犬山中学校では、教科書単元に沿って教材を選びやすい、eライブラリを案内しています。
 利用の判断は各自に委ねられていますが、確実に周知するため、個人面談の場で保護者にIDカードを手渡ししています。また、先生メニューで学習履歴を確認し、がんばった生徒に声掛けすることで、意欲向上につながっています。
 さらに、教務主任の関先生によると、家庭学習の手段としてICTの活用を推進するため、同時に生徒への情報モラルの指導と意識づけもしっかりと行っているのだそうです。

ポイント

ICTを活用した家庭学習を推進すると同時に情報モラル指導も実施する。

まとめ:4校それぞれの先生方の思い

 eライブラリには、デジタルドリル・プリント教材をはじめとした様々なコンテンツがあり、学校内だけでなく自宅でも使え、活用場面は多岐にわたります。
 eライブラリの全てを使いこなそうとするのではなく、生徒にとって今、必要なコンテンツを軸に、先生方はそれぞれに最適な活用方法を見出されていました。

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