静岡県 三島市立長伏小学校
同じリズムで学習を継続 ~朝学習にプリント教材を活用~

 長伏小学校では基礎学力の定着を図る手段の一つとして、朝の会開始前の15分間、朝学習を実施しています。毎週火曜日と木曜日に全校でeライブラリのプリント教材を活用し、児童の「学習に向かうリズム」を作っています。(eLAつうしん 2020年4月号)

短時間にしぼって問題に集中

▲ 「10分で取り組むのにぴったりの問題量です」と先生

 1年生は「宿題プリント」の算数「くり上がるたしざん」に取り組みました。プリントは学年ごとに、学年主任が授業の進度に合わせて選んでいます。
 15分間の朝学習のうち、問題プリントに取り組むのは10分間と決められているため、児童は一問でも多く解こうと集中して机に向かいます。
 1年生は、学習に慣れてきた2学期(2学期制)の10月から朝学習を始めました。皆がしっかりと問題を読んで答えることができています。

自己採点と先生からの解説

▲ 解答プリントと国語辞典を見返しながら解説を聞く

 5年生は「強化プリント」の国語「類義語・同義語」に取り組みました。
 問題プリントが終わったら、残りの5分間は解答プリントを読みながら自己採点をし、机間巡視をしていた先生は、児童の様子に応じて全体に解説をします。
 問題プリントには、「国語辞典を使ってOK!」と学年主任からのメッセージが書き込んであり、難しい言葉も、調べながら答えることができていました。
 最後にプリントをファイルに綴じて朝学習終了、朝の会が始まります。

ポイント

eライブラリのプリント教材を継続的に活用することで、「毎週同じくらいの問題量」に、「毎週同じリズム」で取り組むことができる。

指導しやすさと負担軽減をかなえる

  以前は、担任一人ひとりがクラスの状況に合わせて朝学習の教材を検討・準備し、指導していたといいます。
 その後、学校として指導しやすいよう内容を統一することにし、主に家庭学習や放課後学習で利用していたeライブラリを、朝学習でも活用することにしました。全校で「火曜日は算数、木曜日は国語」と統一するため、パソコン教室ではなく普通教室でできるプリント教材を利用することにしたそうです。
 eライブラリであれば授業の進度に合わせたプリントを簡単に選ぶことができ、教材準備時間が短縮されます。

豊富なプリントで継続利用を実現

▲ 国語と算数のプリントが月ごとに15枚ずつある「宿題プリント」

 毎週同じリズムで学習できることを重視されているため、同じくらいの問題量のプリントが豊富にあるeライブラリは、継続的な活用に適しているのだそうです。
 また、eライブラリのプリント教材を使う回数を経るごとに、児童の様子を見ながら「国語辞典を使って」などのメッセージを添えたり、次回分の問題を裏面に印刷しておき、早く終わった児童が取り組めるようにしたりと、先生方も様々な工夫を加えていっているそうです。

ポイント

●「火曜日は算数、木曜日は国語」と全校で統一し、朝学習を継続している。
●児童の様子に応じメッセージを添えるなど、プリントに工夫を加えている。

インタビュー

「勉強って楽しいな」と思える環境づくり

 漢字や基本的な計算を苦手とする児童が多い中、朝学習を続けることで、学習するリズムや集中して取り組む姿勢を身に着け、苦手克服につなげてほしいと考えています。
 たった15分でも、朝から集中して取り組む時間をもつことの学習効果は大きく、児童のために、長く継続させたいものです。そして、継続するためには、教員の負担感も下げる必要がありますが、eライブラリを活用することで、教材準備の時間が短縮できました。
 児童が「勉強って楽しいな」と思える瞬間が、一日一日、ひとつずつでも増えるような環境づくりをしたいと思っています。

教務主任 長澤 誠 先生    

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