北海道 旭川市立末広北小学校
タブレットでドリルを使ったグループ学習 ~意欲の向上と効率的な学習方法の発見~

 末広北小学校では、共用の協働学習用タブレットでeライブラリのドリルを使用し、グループ学習を行っています。今回は、算数の授業でのグループ学習の様子と、先生の工夫をご紹介します。

eライブラリのドリルを題材にグループ学習

<算数>5年:整数の性質 公倍数・公約数

 この日は算数の時間にeライブラリのドリルを使い、グループ学習を行いました。
 1班に1台のタブレットで、先生から指定された教材を選び、10分間でグループごとに問題を解いていきます。
 10分後、先生の指示のもと、全グループが一斉に全問判定を行います。全問正解したグループは拍手をしたり、万歳をしたりと、とても嬉しそうな様子でした。

一斉判定と5年2組オリンピックでゲーム性の創造

▲ 手書きの5年2組オリンピック点数表

<ねらい>ゲーム性で意欲を高める

 「子どもたちはクイズやなぞなぞが大好きです。eライブラリはクイズ番組のように一斉に正誤判定ができ、ゲーム性を生み出せるので、子どもの意欲を高めるのに最適です」と石本先生。  石本先生の授業には、その他にも子どもたちの学習意欲を高める工夫が多くあります。「5年2組オリンピック」では、国名の付いたグループに分かれ、ドリルで全問正解するたび得点が入り、各グループは1年間の総得点を競っています。

インタビュー

eライブラリを使った質の高いグループ学習

 eライブラリのドリルは瞬時に正誤判定を行うことができます。その「クイズ番組のような判定の瞬間」がゲーム性を生みだし、子どもたちの熱量を飛躍的に向上させます。また、適切な教材を活用することで勉強が苦手な子どもも積極的に参加ができ、勉強が得意な子どもは教えることで自分の考えをまとめ、深めることができます。
 eライブラリは、助力・分担・合力といった、効率的で質の高いグループ学習を行うためのツールとして適していると考えています。

5年2組担任
石本 周司 先生

グループごとに違った話し合い方・問題の解き方



<ねらい>自分に合った学習方法を発見する第一歩としてのグループ学習

 グループ学習時のルールは「全員が必ず発言をする」「話すことが不得意な友達を助ける」の2点です。話し合いの方法や問題の解き方はあえて指定せず、子どもたちに任せています。
 「子どもたちはグループ学習を続けるうちに自分に合った効率的な学習方法を自分自身で発見します。その学習方法を発見する第一歩として話し合いの方法や問題の解き方は子どもたちに考えさせています」と石本先生。
 この日もグループごとに様々な方法で話し合い、問題を解いていました。

  • ▲ タブレットを前に立てて話し合う

  • ▲ タブレットを机に置いて話し合う

  • ▲ ノートに計算をする

eライブラリ活用のねらい

ドリルを活用し、ゲーム性を作り出すことで子どもたちの意欲を高める。
グループでの学習方法を考えることで、自分に合った効率的な学習方法を発見することにつなげる。

先生の工夫

グループ学習の際は必ず全員が発言するようルールを設定している。
ドリルの時間を短くすることで、話し合いの時間を多くし、活発な意見交換を促す。
全員が参加できるように難しすぎず、易しすぎない「標準」レベルのドリルを活用。

児童の様子

話し合いの方法、問題の解き方がグループごとにそれぞれ全く違う。
短い時間の中でも「よく考えてみよう」と安易に答えを選ばない発言も出ている。
ルールのもと、全員が積極的に自分の考えや思いを発言している。

インタビュー

学校の方針とeライブラリの展望

 子どもの意欲向上、話し合いの活発化を図ることができるICT機器やeライブラリの活用は、本校の重点目標である『明確に「伝える力」・豊かに「表現する力」・自ら学ぶ学習習慣』の達成に有効な手段の1つとなっています。
 今後は学校と同じドリルが使える家庭学習機能を活用し、学校での意欲を継続させ、家庭学習の習慣化、及び、学校と家庭の学びが繋がるような取り組みを進めたいと考えています。

校長
小野 敦司 先生

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