高知県 大川村立大川小・中学校
eライブラリで間接指導 ~複式学級で基礎基本の定着~

 大川小・中学校では、基礎基本の定着にeライブラリを利用しています。今回は、算数の授業でドリルを使った小学部1、2年生の学習の様子と先生の工夫をご紹介します。(eLAつうしん 2020年1月号)

1年生は基本レベルの問題から復習

▲ 前の単元の「ひきざん」をドリルで復習

<算数>1年:どちらがひろい

 この日の1年生の授業は、先生の「ドリルで復習をしましょう」のかけ声で、前の単元の復習から始まりました。
 児童は、大好きなタブレットで学習できることもあり、基本レベルの問題から意欲的に取り組んでいます。つまずいた問題は、リトライ機能でもう一度挑戦し、ヒント機能を使って100点が取れるまで、真剣に問題を解いていました。

2年生は反復学習で基礎基本の定着

▲ 前時までの「3のだんの九九」をドリルで復習

<算数>2年:かけ算

 2年生は、「4のだんの九九」の構成の仕方を学習した後に、ドリルで前時までの復習をしました。これまで、「3のだんの九九」を基本レベルから順に取り組んできました。この日は、いよいよ挑戦レベルです。「反復学習をすることで、基礎基本の定着を目指しています」と中平先生。基本・標準と段階的に取り組むことで、挑戦レベルの問題も正答を重ね、100点が取れていました。

インタビュー

eライブラリの役割と低学年で使うときのポイント

 eライブラリは、「学習したことを反復し、基礎基本を定着させる」ことをねらいによく利用しています。子どもたちは、問題を解いた後に表示される正誤判定が好きで、「〇」が表示されるととても喜び、「次の問題も頑張ろう」と学習意欲が高まります。また、本校は複式学級のため、「間接指導時の学習ツール」として、重宝しています。学習する教材や問題レベルを自分で決めることができるので、eライブラリを授業で利用するようになってから、子どもたちがより主体的に学習する姿を見られるようになりました。
 低学年の授業でeライブラリを使えるようにするには、早い段階で子どもたちに使い方を教えることが大切だと思います。
 子どもたちは、操作方法を覚えるのがとても早いので、低学年から使うことで、学習の機会を多くつくることができます

1、2年担任 中平 亜紀 先生  

間接指導時の学習ツールとして

 「複式学級なので、間接指導のときに児童が主体的に学習を進められるeライブラリは、とても重宝しています」と中平先生。2つの学年の授業の流れをご紹介します。

インタビュー

eライブラリは学校のさまざまな場面で使える

 大川村は、人口約400人の村です。小学校は複式学級なので、間接指導時に子どもたちが主体的に取り組める教材を準備することが大切です。ICTは子どもたちが興味をもつ学習ツールで、その中でもeライブラリは、自分の学習進度に沿って主体的に取り組める上に、学習意欲も高まります。間接指導にとても有効な学習ツールとして、さまざまな場面で利用しています。

校長 依光 良祐 先生      

教材準備の時間が減り、働き方改革につながる

 これまで、復習に自作のプリントを使ってきましたが、作成者によって出題の傾向に偏りがありました。eライブラリのドリルは、単元ごとに学習内容が満遍なく出題されるため、バランスよく学習できます。また、プリントを作成する手間が減るという効果もあり、教員の働き方改革にもつながっていると思います。

教頭(小学部) ⽥上 三惠⼦ 先生 

先生が授業しやすい環境を整えるために

 先生が授業でICTを使いたいときにすぐに使えるように事前準備をしたり、安心して使えるように授業に立ち会ったりしています。また、「先生のより良い授業づくり」「子どもたちによって実りのある学習」につながるよう、さまざまな視点から活用提案をするよう心がけています。

ICT支援員 ⼭中 貴仁 氏   

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