松本大学
学生の自修に委ねる基礎学力の強化

松本大学では、2018年から、ラインズドリル・ラインズSPIを活用しています。今回は主に、ラインズドリルの活用をどのように広げていったのかについてお話を伺いました。

(2021年10月取材)

■初年次科目でラインズドリルを活用

松本大学総合経営学部総合経営学科では、1年生を対象とした必須科目「基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ」の授業外課題として、ラインズドリルを活用しています。
ラインズドリルベーシックコースとスタンダードコースの国語・数学・英語の実力診断テストで80点以上取ることを最終授業までの課題としています。

はじめは学生への紹介だけでしたが、現在ではさらに活用を促すために、基礎学力テストを利用したプレテスト・ポストテスト、ラインズドリル利用方法のガイダンスを実施しています。また、成績評価の20%に反映することをシラバスに明記し、より学生が取り組む仕組みづくりをしています。

様々な活用の工夫により、現在では、学生の9割以上が課題を達成しています。

■教員の工夫

月に一回、基礎ゼミナール代表の教員から授業担当の教員に実施状況データを共有したり、学科会議で情報交換したりするようにしています。
活用方法の大枠はありますが、実施状況データをどのように活用するかといった詳細な運用方法は、授業担当の教員それぞれに委ねられています。
例えば、ある教員は、ラインズドリルの数学はSPI対策にもつながっていること、一定の課題を期限内に終了させる訓練であることといった課題の意義を学生に示しています。さらに、定期的にクラスの実施状況を学生に伝えることにより、早めにすべての課題を実施する雰囲気づくりも行っています。

このように、実施状況・達成状況がすべて見えることで、教員と学生双方の刺激になっています。

■ラインズドリル導入後の変化

10年ほど前から基礎学力の底上げとSPI対策に取り組んでおり、ラインズドリル導入前は、教員が用意した教材を使って授業で教えたり、ゼミでプリントを配布したりしていました。
しかし、学生によって得意・不得意の差が大きく、授業で一律の指導をすることに難しさを感じていました。教員にとっても基礎とはいえ技巧的な知識は教えるノウハウがなく、負担になっていました。

ラインズドリルであれば、苦手な箇所の分析や解説、反復学習までカバーしているため、学生は効率的に学習することができ、都度教員が教える必要がありません。
また、授業外課題として学生の自修に委ねることができるため、授業時間を有効活用できるようになっています。
学生にとっても、得意な分野はすぐに課題達成でき、苦手な分野も反復学習によって力をつけ、自分のペースで課題達成できることが、学習のモチベーションになっています。

ご担当者様へのインタビュー

室谷先生

小中学校の教材に実績がある会社なので、基礎学力のリメディアル教材としての質の高さを期待して導入しました。
日常的なドリルとしてのe-learning(ラインズドリル)と教員が手をかけて教える専門教育とで、学修の質の違いを生かして補い合って学生の糧としていきたいと思っています。
また、基礎学力のe-learning(ラインズドリル)は、就職試験の第一段階としてよく使われるSPIのe-learning学修(ラインズSPI)につなげやすいので、学生の希望する卒業後の社会生活実現のための第一ステップになって欲しいです。

今後はラインズドリル・基礎学力テスト・ラインズSPIの結果、学内のGPA、卒業研究などと合わせて、最終的な卒業後の社会にどうつながるかを見ていきたいです。

 

基礎ゼミナールご担当の先生

学生と話す中で、課題の話題が出ることがあります。こちらとしては、学生に指示をするだけなのですが、学生が自ら取り組めることは、ラインズドリルの良いところです。
また管理画面からも学習状況を把握できますが、よりわかりやすい実施状況データを作成し共有することで、授業担当の教員の負担にならないようにしています。

室谷先生

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