八千代リハビリテーション学院
入学前教育から国家試験対策まで 学生一人ひとりをサポートするためのツール

八千代リハビリテーション学院では、入学予定者全員を対象とした入学前教育から、在学生の授業復習や国家試験対策、アンケート調査まで、幅広い場面でラインズドリルを活用しています。活用方法について、お話を伺いました。

(2021年11月取材)

■入学前のリメディアル教育

八千代リハビリテーション学院では、合格者の学習習慣を維持することを目的に、ラインズドリルで入学前教育を実施しています。入試の区分ごとに課題の期限をいくつか用意したり、メッセージ送信機能を使用して定期的に利用促進を行ったりすることで、早期合格者の学習習慣を維持することができています。

入学後の学びに直接つながる数学や理科はもちろん、生理学の用語に多数の英語が使われていることや、患者とのコミュニケーションで国語や社会の知識が活きることから、入学予定者全員に、【5教科30分野の実力診断テストを全て満点にする】という課題を課しています。

管理画面から入学前課題の進捗状況を確認し、1年次の担当教員に共有することで、入学後のフォローにつなげています。例えば、課題に全く取り組んでいない学生には、ドロップアウトが早期に起きないように支援したり、課題に着手したものの達成に至らなかった学生には、学習継続ができるように支援したりしています。点数や成績ではなく、学習に対する姿勢や傾向を入学前課題の進捗から読み取り、入学後の指導における判断材料のひとつとして活用しています。

■専門科目のオリジナル教材を自由に出題

 

八千代リハビリテーション学院では、学生全員へのiPad支給をはじめ、ICT教育に積極的に取り組んでいます。入学後のラインズドリルの利用も活発で、オリジナル教材作成機能を活用し、授業の副教材や国家試験の対策教材として学生に出題しています。

特に作業療法学科では、1年生の重要な科目「運動学」の教材から、2年生のセミナー教材、3年生の国家試験対策の教材まで、3年間を通して持続的に活用するツールになっています。1度作成した教材は蓄積され、出題期間や対象学生を変えて何度も出題できるため、担当教員が変わっても同じように運用することができています。

オリジナル教材作成機能ではヒントや解説を挿入することができます。国家試験の対策には教科書の内容を深く理解することが必要であるため、ヒントや解説の欄に対応する教科書のページ数を示すことで、手軽なラインズドリルでの学習から教科書を使った学習へとつなげています。1年生では教科書を使った学習に慣れていない学生も多く、そこへ誘導するための仕掛けとしても活用しています。

オリジナル教材は毎授業の課題としているわけではなく、授業ごとの問題セットを半期分一度に出題しており、学生それぞれのタイミングで学習するように伝えています。翌日の授業の予習教材として、その日の授業の復習教材として、次の授業までの確認教材としてなど、学生ごとに使い方が異なっており、自分に合った学習をすることができています。

学習結果は、ラインズが集計・作成した個人別帳票を活用し、学生にフィードバックしています。分野ごとの理解度を把握するだけでなく、計画立てて実施できているかという点も確認することができるため、どう指導すべきか、どうしたら学習できるようになるかを判断するために活用しています。

■アンケート機能で体調を管理

5教科の学習やオリジナル教材作成機能のほかに、アンケート機能も活発に利用しています。コロナ禍以降、毎日すべての学生にアンケートを出題し、その日の体温や体調を入力してもらい、管理しています。1度作成すると何度も複製でき、回答データがあらかじめ学生に紐づけされているため、毎日一から作成する手間なく運用できています。

学生全体の体調を管理できるという利点だけでなく、病院での実習期間に検温を忘れてしまうことがないように、日々自身の体調を管理するという習慣付けにもつながっています。

また、就職説明会の希望調査やネット環境の調査、講義の振り返りの記入など、多岐に渡る内容のアンケートを出題しています。毎日使っているツールを使って、いつでもどこでも回答できるため、学生が学校に来ない実習期間にも活用されています。

ご担当者様へのインタビュー

学生たちのリアリティある足跡

年々課題の実施率が良くなっています。導入から4年が経ち、現在の在学生は皆入学前からラインズドリルを使い続けているため、自分のタイミングで学習したり、個人帳票で状況を確認したりする習慣が入学時からついていることが影響しているのだと思います。

ラインズドリルで見られる学生たちの足跡にはリアリティがあります。ペーパーテストで一斉に実施しているわけではなく、自分のタイミングでコツコツ取り組める形にしているからこそ、学生それぞれの特徴が現れます。教員の間でも、それらをもとに個別指導を、という考え方が浸透してきています。

また、取り組めていない学生だけでなく、やりすぎてしまう学生を見つけることができるのも、全ての履歴を確認できるラインズドリルの良さだと思っています。いつでも何度でも学習できるように出題しているからこそ、実は不安を抱えている学生に気づくことができ、「そんなに不安にならなくてもできているよ」「バランスよく学習できるといいね」と声掛けをしています。今後学生数が多くなっても、そういった学生が埋もれてしまわないように活用し続けられればと考えています。

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