長野県 安曇野市立豊科北中学校
eライブラリで生まれる学び合い ~「わかる」を積み重ね、意欲をもって向き合う~

 豊科北中学校の授業では、四人グループで机を合わせ、生徒間でコミュニケーションを取る「学び合い」学習を行っています。全ての生徒が学び合う授業で、eライブラリがどのように生かされているか、伺いました。
(eLAつうしん 2023年10月号)

確認テストで「わからない」の発見

▲ 質量の比を計算する問題で、学習メモ機能を活用

<理科>2年:化学変化と原子・分子

 定期テストを間近に控え、単元全体の復習として、eライブラリの「確認テスト」を出題しました。
 理科 菅原先生の「学び合い」の授業では、グループでの実験や意見交換を中心に、問題を解きながら定着するための時間も重視しています。「確認テスト」で理解度を確かめた後には、四人グループで復習のドリル教材に取り組む時間も、しっかりととっています。

教科を越えて「わからない」の解消

▲ 結果に応じ復習教材を表示

 「確認テスト」は結果に応じ、復習教材を表示してくれます。中には、化学変化の問題に必要な数学の比例が出題された生徒がいました。
 「〇か✕かが大事なのではなく、✕でも、わかるまで考えることが大事」と生徒に伝えているという菅原先生。授業中、向かい合わせになると、わからない問題を自然と友達に質問し、一緒に考え、「学び合い」が生まれていました。

インタビュー

コミュニケーションを取り理解をめざす

 生徒は皆、「理解したい」と思っています。それでも「わからない」ことが続けば、問いに対し、後ろ向きになってしまいます。
 しかしeライブラリは、一人ひとりの「わからない」ところに合わせて戻ってくれ、生徒自身が、eライブラリの助けを借りながら「わかる」経験を積み重ねていけます。また、仲間とコミュニケーションを取りながら定着させてほしいと考えており、確認テスト後の復習教材に取り組むときは「友達にも聞いてごらん」と声をかけています。

理科 菅原 崇 先生       

生徒の感想


ドリルに取り組みながら「これ解けたら次も頑張れる!」「やり直すのって大事だよね!」と盛り上がっていた生徒の皆さんに、eライブラリを利用した感想を聞きました。

●自分が今どこを復習したらいいのかわかるところが良い。
●友達がわからないと質問してくれたところに真剣に向き合って考えることができた。
●わからない問題でも一回自分で解いて、そしてわからなかったら友達に聞いた。わからないところをわからないままにせずきちんとできた。
●自分では頭に入っているつもりだったけれど、確認テストを解いてみると、理解しきれていないことがわかった。しっかり復習したい。

先生の授業準備やテスト作成の時間短縮にeライブラリ

▲ 単元別、出題観点別など、目的に応じた絞り込みが可能

 長野県の公立中学校には、各教科の先生方が、全3学年の授業を担当し、教科の先生同士の連携を深めているという特徴があり、先生方は3学年分の授業準備をされています。
 eライブラリには、各学年の教材がまとめて収録されており、確認テストの出題や結果の閲覧などは、eライブラリ一つで完結します。
 また、菅原先生は、3年生が2学期から毎月実施する「総合テスト」の問題作成に、eライブラリの「高校入試過去問データベース」を活用しています。
 「分類で絞り込めること、PDFでまとめて表示できることがとても便利です。ざっと目を通し、使いたい問題を選んでおいて、Wordで組み合わせて編集します。問題文と図が一体で編集できるところも使いやすいです。
 このデータベースを使うようになって、テスト作成時間の短縮につながりました。」と、菅原先生は話してくださいました。

インタビュー

学び合いを通し、生徒皆が参加できる授業の実現

 本校は重点目標の一つに「みんなが学べる学び合いの授業」をあげており、eライブラリは、生徒同士が学び合える、身近な学習アイテムの一つです。
 eライブラリは個に応じた教材を示してくれるので、生徒の困り感が解消できます。また、四人グループで、仲間とともに考えながら学び合うことで、生徒は意欲をもって問いに向き合えます。
 生徒皆が参加できる授業の実現に、eライブラリが生かされています。

教頭 水木 勝俊 先生       

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