奈良県 天理市立北中学校
eライブラリで自己肯定感の向上 ~繰り返しの学習が達成感に繋がる~

 天理市立北中学校では、日常的にタブレットが活用されています。今回は、eライブラリを活用した、定期テスト対策と普段の授業の2つの取り組みをご紹介します。
(eLAつうしん 2023年11月号)  ※本件の情報や取材当時(2022年度)のものです

定期テスト前の課題で着実に力をつける

<歴史>2年:第一次世界大戦と大正デモクラシー他」

 柗原先生は、定期テスト前の対策としてeライブラリを利用しています。事前にテスト範囲のドリルと確認テストを期限を指定して出題し、生徒たちは授業中や家庭学習の際に、課題に取り組みます。先生はモニタリング機能を用いて、提出された課題の正答率や進捗状況を確認します。
 取組結果を見て、合格点の70点に達していない生徒には、もう一度取り組むように声を掛けます。先生の声掛けもあり、生徒たちは確認テストの結果から、理解が不十分だった学習要素の問題に再度取り組んだり、基本・標準レベルの問題を解き終えた後に挑戦問題にチャレンジしたりと、自主的に学習していました。

▲ 【先生画面】課題の実施状況をリアルタイムで確認できます

先生の工夫

● 「授業では耳で聞き、eライブラリでは目で見て、紙のワークでは手で書いて覚える」と 段階的に覚えるように声掛けを行う。
● eライブラリの学習履歴を成績に加味し、生徒の自主性を評価している。

インタビュー

生徒たちの頑張りに声掛けで応える

 一つの単元が終わったら、基本・標準のドリル(eライブラリ)→確認テスト(eライブラリ)→ワーク(紙教材)という流れをルーティーン化しています。課題出題後は、提出状況や取組状況を細かく確認し、生徒たちに声掛けをしています。
 始めは、あまり点数が伸びなかった生徒も「1回目に比べて2回目は10点も伸びているよ」などと丁寧に伝えていくことで、生徒たちのやる気にも繋がっています。今では、生徒自ら「もっと高得点が取れるようにもう一度解きます!」 「80点取れました」と報告してきてくれるようになりました。

学年主任/社会科担当 柗原 有子 先生

カード帳で効率良く英単語の定着

<英語>1年:現在進行形

 この日の授業では、現在進行形を初めて学習しました。現在進行形の重要事項を確認した後、eライブラリの「いろいろカード帳」で演習を行いました。
 「カード帳は音声付きのため、定期テストでのリスニング対策にも最適です」と森先生。生徒たちは習ったばかりの単元でも、しっかりと進行形の作り方をマスターしていました。

インタビュー

ゴールが見えているから頑張れる

 eライブラリは、短時間で問題演習ができることが利点です。紙のワークでは、どこまで演習させるのか、区切りをつけるのが難しいですが、eライブラリでは、多くの問題が5問1セットになっているため、授業にも取り入れやすく、限られた時間でも解き終えることができます。また、5問中何問目を解いているかが画面に表示されて進捗が見えるため、生徒たちの問題に取り組むハードルが下がり、次の問題に取り組む意欲にも繋がっています 。

第1,3学年英語担当 森 識代 先生  

インタビュー

課題発見力・自己解決力を身につけてほしい

 eライブラリを取り入れたことで、紙教材に比べて長時間集中できるようになった生徒が多くいます。今までは「実学年より下の学年の問題や、簡単なレベルの問題に取り組んでいるのが恥ずかしい」と感じていた生徒も、eライブラリであれば習熟度に合わせて自分専用の問題が出題され、解説教材を確認しながら取り組めるので、安心感に繋がっています。また、問題は一つ一つ採点ができ、達成感を積み重ねられるため、自己肯定感の向上にも繋がっています。
 今後はeライブラリを通して、自分から進んで学習する力、自ら課題を発見し調べていく力を身につけてほしいです。

教務主任 竹花 彰太 先生     

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