茨城県 つくばみらい市教育委員会
児童生徒の個々の学びを手助け ~eライブラリを授業内で活用~

 つくばみらい市は「Realize your dream ~世界へ羽ばたけ~」を基本理念に掲げ、基礎的な学力の確実な定着に加え、ICTの活用により時代の変化やグローバル社会に対応できる能力の育成を目指しています。今回は、富士見ヶ丘小学校と伊奈中学校で、eライブラリを活用している実践をご紹介します。
(eLAつうしん 2023年12月増刊号)

児童の主体的な学びをサポート 富士見ヶ丘小学校

<算数>5年:分数のたし算

 秋山先生の授業では、以下の流れでeライブラリを利用していました。
 ①解説教材 本時の課題を解くための鍵は「通分」でした。児童は「ことばで探す」から「通分」を調べ、個人のペースで通分についての理解を深めていました。
 ②ドリル(基本問題→標準問題) 取り組む教材は先生から指示します。次々と問題に取り組む児童もいれば、ヒントや解答解説に目を通してから取り組む児童もいました。

POINT(秋山先生より)

解説教材とドリルの演習をていねいに行うことで本日の授業で必要な知識を確実に定着させる。

特別支援学級での利用

<算数>2年:3けた-2けたのひき算

 大島先生の授業では、終末の10分間を個別学習の時間とし、eライブラリを利用しています。
 各自のモチベーションや取り組みたい教材が異なるため、先生は複数のドリルを課題で配信します。
 先生は、一対一で解き方を確認し、他の児童には、課題の進捗を画面で見ながら声かけをしていました。

POINT(大島先生より)

課題を配信するだけでなく、いろいろカード帳等を見せて、様々な学習の選択肢を与える。

要点整理としての活用 伊那中学校

▲ ワークシートは授業支援ソフトから配信(野口先生作成)

<地理>1年:温暖な土地に暮らす人々

 野口先生の授業では、eライブラリを日常的に活用しています。
 温帯の気候について「eライブラリの解説教材を見ながら整理しよう」と先生から指示がありました。
 生徒は、教科書ページ検索やキーワード検索などを利用し、該当の解説教材をスムーズに探していました。
 「単元によっては、教科書の内容だけで整理しようとすると、情報に過不足があることもあります。eライブラリの解説教材は、必要な知識が十分にカバーされているので、効率よく要点を整理するために有効活用しています」と野口先生はおっしゃっていました。

すきま時間で自主的な学び

 ワークシートでの要点整理が終わった生徒から、eライブラリのドリルに取り組んでいました。
 先生から「終わった人からドリルをやりましょう」という声かけもありましたが、その前から自主的に取り組んでいる生徒もいたことが印象的でした。
 ドリルの難易度は自分の理解度に合わせて自由に選びます。一度間違えた問題に対しても、リトライで正解するまで問題に向き合っている様子が見られました。

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