関西医療大学
初年次教育での読解スキル、情報リテラシー向上のための取り組み

関西医療大学では、入学前教育から初年次教育まで、ラインズドリルを活用しています。今回は、初年次教育の中で、オプション教材「読解スキル養成ドリル」「情報リテラシー確認ドリル」をどのように活用しているのか、ヘルスプロモーション整復学科の織田先生にお話を伺いました。 

(2023年10月取材)

■初年次導入科目で「読解スキル養成ドリル」「情報リテラシー確認ドリル」を活用

関西医療大学保健医療学部ヘルスプロモーション整復学科では、初年次科目である「東洋医療の基礎 導入教育」で「読解スキル養成ドリル」「情報リテラシー確認ドリル」を単位取得の必須課題としています。
課題は、どちらの教材も満点を取ることを到達目標としており、単位取得に必須、かつ成績評価の30%を占めるとシラバスにも記載しているため、全員が課題を達成しています。
管理画面から課題の取り組み状況をリアルタイムで確認できるため、必要に応じて先生から学生へ声掛けを行っています。

■読解スキルを身に着けることによって国家試験対策にもつなげる

読解スキル養成ドリル

▲「話題をとらえる」の問題

「読解スキル養成ドリル」は、日本語の文章を読み取る力の確認ができるドリルです。問題は短文を読んで答えるものなので、長文を読むための読解スキルの基礎を確認することができます。

ヘルスプロモーション整復学科では、柔道整復師の国家試験で臨床問題が増えているのに対し、学生の読解力が低下していることが大きな課題でした。
国家試験の臨床問題でも短文を読んで内容を読み取るスキルが必要とされるため、読解スキル養成ドリルに繰り返し取り組むことによって基礎固めをしています。

また、このドリルには理由を問う問題や省略された内容を考える問題も収録されているため、周りの人の気持ちを汲む力や、コミュニケーション力も磨いてほしいと考えています。

実際に問題に取り組んだ学生からも、「本を読む機会が減ったので、少しでも文章を読み、考えることができて良かった」「解いていて楽しい問題が多く、意欲的に受けることができた」との感想が出ており、文章を読むことに対するモチベーション向上が期待できます。

■情報リテラシー確認ドリルで情報社会を生きる上で必要な力を養う

情報リテラシー確認ドリル

▲「Excelの基本操作」の問題

「情報リテラシー確認ドリル」は、情報社会を生きる上で求められる情報リテラシーの基礎を確認できるドリルです。
メールの書き方やSNSの使い方などを確認できる「情報モラル」分野と、Microsoft officeなどの基本的な操作を確認できる「PCスキル」分野から構成されています。

「東洋医療の基礎 導入教育」の中では、情報リテラシーを教える回があります。ヘルスプロモーション整復学科ではこれまで情報リテラシーの課題は特に出していませんでしたが、スマートフォン操作は得意である一方、PC操作が全くできない学生が多いという点や、高校によって情報リテラシーの指導に差があり、できる学生とできない学生の差が大きいという点に課題を感じていました。
これらを踏まえ、情報リテラシーの確認をさせなければいけないと思っていたところにラインズからの紹介があったため、「情報リテラシー確認ドリル」を課題として利用することにしました。

学生からも、「知っているようで知らないことや、ネット社会で生きていく上で必要な情報が得られた」「大切なことなのに知らなかったことがたくさんあった」との声が上がっています。解説も充実しているため、単に知識を身に着けるだけでなく、情報リテラシーについて考えるきっかけにつながります。

ご担当者様へのインタビュー

人間力を培うための読解スキル・情報リテラシー

読解スキルや情報リテラシーは、学生時代だけでなく社会人にとっても、人間力の基礎として必要だと思います。そのため、この2つの教材を授業で利用することにしました。実際にこの教材をやった上で実施したアンケートでも、学生が「やって良かった」と思ってくれたことが、実施して良かったと思える点の一つです。

また、ラインズドリルは学生の学習状況をリアルタイムで見ることができるため、随時学生へ声掛けができるのも利点です。学生がこの教材を取り組んだ実施回数や実施時間など、学習傾向をこちらが把握できるという点が良いと思っています。
スマートフォンでも利用できるため、通学やアルバイトの行き帰りなど、移動中にできるところも学生にとっては使いやすいようです。

今後も引き続き、「読解スキル養成ドリル」と「情報リテラシー確認ドリル」を授業の課題として取り組ませていきたいと思っています。

ヘルスプロモーション整復学科織田先生

ヘルスプロモーション整復学科
織田 育代 先生

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