青森県 弘前市立城東小学校
個別最適な学びを日常に ~eライブラリが「あってあたり前」になるまで~

 青森市立城東小学校では、eライブラリ導入費用を、自治体の予算のみではなく、保護者から一部徴収しています。活用を一から始め、今ではeライブラリを日常使いするようになった経緯や現在の授業の様子を伺いました。
(eLAつうしん 2024年1月号)

国語:朝学習「たしかめタイム」にeライブラリ 6年 坂本先生

 曜日によって教科を分け、毎日eライブラリに触れるという、城東小学校の「たしかめタイム」。坂本先生のクラスでは、先生が目標教材数を伝えると、児童が各自で学習をスタート。
「教科書とは異なる問題に触れられ、幅広く知識を身に付けられるところがよく、分からない問題は、解説教材を読みながら理解していくことができます。」と、坂本先生はeライブラリを評価してくださいました。

帯時間から活用を拡げ、日常使いへ

 沢田校長先生は、eライブラリの活用を学校全体へ拡げるには、帯時間に取り入れることが有効と考え、「たしかめタイム」内で短い時間でも毎日使おう、と先生方に呼び掛け、児童が、タブレットとeライブラリの利用に慣れるきっかけを作りました。
 児童が慣れると先生方も「たしかめタイム」以外でも使う場面を増やすようになっていき、今では児童にとっても先生にとっても「あって当たり前のeライブラリ」になっています。

インタビュー

学校現場に、自然に馴染むeライブラリ

 個別最適な学びは、ICT登場前から目指すところでしたが、実現のためには、担任教師へ非常に大きな負荷がかかっていました。
 現在、ICTの力を役立て、教員の負荷を減らしながら個別最適化を実現できます。AI型ドリルの特長を具えたeライブラリもその一つです。
 eライブラリの利用には、費用の一部を保護者から徴収しており、これまで購入してきたプリント類と変わらず日常使いしたいと考えました。そこで帯学習から取り入れ始めたところ、無理なく校内に拡がりました。また、オフラインでも利用できるeライブラリは、家庭学習、長期休業中の課題でも役立っています

校長 沢田 明伸 先生       

算数:教材指定学習で本時のまとめ 2年 松谷先生

▲ 100点が取れて嬉しい!

 授業でeライブラリを使うときは、本時のまとめの範囲の教材を出題します。まとめを終えた児童は、ふりかえりメニューでスタンプを送信してくれ、それを見て自己評価の目安にします。
 授業中に終えられなくても「今日中に課題をしよう」と約束しておくと、自分で時間を見付け、最後まできちんと取り組みます。

算数:前日の隙間時間に教材準備 3年 藤田先生

▲ 先生が寄り添い一緒に考えます

 授業中に出題するドリルは、前日などに隙間時間を見付けて準備しています。eライブラリには、豊富な問題から児童が自分で選んで進められる仕組みがあるので、準備に手間はかかりません。授業ではモニタリング機能を使い、リトライを促したり、100点の児童を褒めたり、見守りながら声を掛けています。

社会:画面共有を効果的に取り入れ 4年 佐藤先生

▲ 声を掛けながら即返信

 ドリルで確かめをした児童から順に、ふりかえりを送信してもらいます。文章を正しく書くことを意識してほしいため、句読点などもチェックし「できたね」「こうしたらもっと読みやすいね」と一人ひとりに声を掛けます。クラスの皆の様子が児童にも分かるよう、課題の進捗やふりかえりの画面を共有しながら進めています。

社会:テスト前の確かめ 5年 若城先生

 授業冒頭、ダウンロード学習アプリで宿題を提出⇒確認テストで本番テスト前の確かめ⇒ふりかえり送信、の流れで行います。ふりかえりには、できたことや次にがんばりたいことなど意気込みを送信してくれ、また、児童は、返信を楽しみに待ってくれています。

社会:本時の内容の定着 6年 工藤先生

▲ 解答解説を読んでリトライ!

 本時の授業の範囲のドリルを児童が自分で選び、どんどん進めていきます。難易度が上がると手が止まる児童もいますが、選択肢をヒント代わりに考えて答えを出し、間違えても解答解説を読み、納得してリトライし、〇をもらえます。自力で解決できる自信を付け、家庭学習でもやってみよう!という意欲になります。

インタビュー

教員がeライブラリの魅力を知るために

 ICTの活用は、教員によっては身構えてしまうこともあります。そこで、私自身が活用方法を身に付け、先生方に寄り添いながら、ICTやeライブラリの魅力を伝えられるようにしています。教員も慣れてくれば、互いに活用方法の情報交換をし、発達の段階に応じた取り入れ方を話し合うようになります。そして、教員も一丸となってスキルアップを目指しています。

教頭 齊藤 伸弥 先生       

人気記事ランキング

導入事例検索

高校・大学・専門学校向け
塾・学童 他向け

フリーワードから探す