愛知県 知多市立知多中学校
毎日の宿題をeライブラリから配信 ~校内で家庭学習のルールを決め、学年ごとに課題を出題~

 知多中学校では全学年、毎日の宿題をeライブラリの課題配信機能を使って出題しています。今回は校内での運用ルールや、課題に取り組む生徒の様子についてご紹介します。
(eLAつうしん 2024年2月号)

平日は5教科、土日祝日は実技教科+読解スキルを出題

▲ eライブラリの教材名で計画表を作ります

 知多中学校では毎日の宿題として、eライブラリに取り組んでいます。曜日ごとに教科を決め、各学年の教科担任が復習用の課題を決定し、計画表を作って担任や学年主任から対象の課題を配信しています。
 平日の5教科だけでなく、土日祝日は実技教科や読解スキルのドリルを出題して、習慣化を図っています。リトライして最後まで解くことをルールとして指示を出しています。

課題の出題状況は一覧で確認

▲ 課題の出題状況を先生が一覧でチェックします

 課題の提出期限は2日間と設定し、先生は出題日翌日の朝に提出状況を確認し、未提出の生徒には期日までに問題を解くように伝えます。
 実施状況や点数だけでなく、かかった時間やリトライの有無も確認をしています。初回の点数が低くても、リトライをしているのをみると、生徒が最後まで諦めずに問題に向き合ったことがわかります。
 提出状況が一覧ですぐに確認できるため、先生も毎日の宿題のチェックにかかる負担が減りました。

インタビュー

家庭学習の定着化と保護者の理解を見据えて

 これまでは各教科でワークを購入していましたが、eライブラリでの家庭学習をしっかり定着させ、保護者の理解も得たいと思い、今年度より全学年eライブラリでの宿題の運用を開始しました。
 eライブラリは生徒にとって取り組みやすく、特に書くことに抵抗感がある生徒には、とても効果的であると感じています。
 今後は生徒自身で苦手なところや自分に必要なところを考え、補完していくような学習をしていってほしいと考えています。

学習担当 小原 佑太 先生     

授業の導入時に宿題の中から関連単元のドリルを復習

▲ 全員集中して取り組んでいます

 数学の授業では、導入の5分間で宿題の中から本時の内容に繋がるドリルの基本問題を出題して取り組んでいます。導入の短時間で取り組むことにより、宿題で行ったことを思い出し、少しでも知識を定着させたいというねらいがあります。
 号令とともに一斉学習がスタートするため、生徒はすぐに問題に取り組みます。先生は正答率や進度を見ながら机間指導をし、生徒の理解度を把握したり、個別フォローを行ったりしています。

インタビュー

きっかけは「ちょっとやってみるか!」

 最初にeライブラリを使い始めたのは「ちょっとやってみるか!」という気持ちでした。生徒にとって、タブレットと問題集では、どちらの学習が取り組みやすいか、手を付けやすいかと、模索しながら始めました。思っていた以上に生徒がしっかりと取り組んでいたので、
「お、やるな!」と思い継続したところ、徐々に定着していきました。
 今後は、その日の授業の宿題や復習だけで終わらず、家庭学習と学校での学習を入試に直結させるために、どんな宿題の出し方をすればよいのか検討していきたいと思います。

数学担当 竹下 陽太郎 先生

インタビュー

池山 祐子 校長先生のお話

 ICTはこれからの時代を生き抜くのに必要不可欠な技術であり、
ICTがない時代に戻ることはないでしょう。生徒には、ICTの
正しい技術を身に付け、それを手段として有効に活用して欲しいと
思います。ICTが生徒の学びに向かう力の一助となり、生徒が
来るSociety5.0の時代をたくましくいきていくことを
願っています。

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