新潟県 新発田市立外ヶ輪小学校
授業でも家庭学習でも個に応じた学習を ~eライブラリで授業内容の定着を図る~

 外ヶ輪小学校では、授業内容の復習や家庭学習の教材として、eライブラリの個別最適化されたAI型ドリルを活用しています。今回は特別支援学級と6年生の活用を中心にご紹介します。
(eLAつうしん 2024年3月増刊号) ※本件の情報や取材当時(2022年度)のものです

授業中の知識定着の場面で活用!

▲ eライブラリで授業の復習をしている様子

 国語と算数では、授業が一区切りした後に、eライブラリのドリル教材で、授業の内容をその場で復習する時間を設けています。
「1問ずつ正解・不正解がすぐに分かるので、子どもたちの学習意欲が継続します」と特別支援学級担当の山田先生。
 課題が早く終わった時の自学自習の教材としても利用しており、子どもたちは国語と算数の他にも、理科や社会など様々な教科の中から、自分で単元や難易度を選んで取り組んでいます。

家庭学習の教材として活用!

▲ 学習状況に応じて、植物が成長していきます

 「eライブラリは単元ごとに問題がまとまっているので、タブレット端末を家庭に持ち帰った際の復習に使いやすいです」と情報教育担当の村山先生。
 学習状況が視覚的にも分かりやすい「カレンダー」や「植物の成長」は、やる気の持続や達成感につながるため、問題を主体的に選択しながら学習に取り組む子どもたちの姿が多く見られるようになってきました。

POINT

学びの視覚化で主体的に学習する姿勢を育む

インタビュー

特別支援学級の観点から

 特別支援学級の中には、「文字を書くこと」に集中し、同時に「問題を解く」という思考をするのが難しい子どもたちもいます。eライブラリは選択式の問題が多く、「問題を解く」ことだけに集中できるため、とても取り組みやすい教材だと感じています。習熟度に差があっても、前の学年に戻って復習できるので、個に応じた使い方ができる点も良いと思います。
 植物が育つのを楽しみにしている子どもや、正解したときには嬉しそうな様子を見せる子どももおり、それぞれに合った使い方で今後も活用していきたいです。

特別支援学級担当 山田 智久 先生

個別最適化された「おすすめ教材」に取り組む!

▲ eライブラリで学習している様子(6年生)

 自学自習の際、子どもたちは学習したい教材を自分で選ぶだけではなく、eライブラリからおすすめされた教材に取り組むこともあります。
 学習履歴をもとに個別最適化された教材に取り組むことで、苦手の克服や、得意な分野をさらに伸ばすことができます。 。

POINT

おすすめ教材で苦手克服・得意伸長を!

インタビュー

教員側のメリットについて

 eライブラリでは、学習回数や得点、学習した時間帯などが確認できるため、子どもたちの実態やつまづいたポイントなどを把握できます。それにより、授業で復習すべき点が分かるので、教員の授業改善につながっています。
 また、教科書の問題数だけでは足りず、これまでは補充用の教材としてプリントを準備していましたが、プリントを早く解き終えた子どもが手持ち無沙汰になることもありました。eライブラリを使い始めてからは、プリントの印刷や採点をする手間も減り、教員の多忙化が解消されただけではなく、指定した問題を早く解き終えた子どもが、難易度の高い問題や先の問題にどんどん挑戦できるようになりました。

情報教育担当 村山 祐太 先生

今後の展望

eライブラリの更なる活用を目指して

 課題やテストを配信する「学習指示」機能をよく使っている学年・クラスもあり、これから校内で取組を広めていきたいと考えています。
 また、eライブラリにはドリル教材以外にもたくさんの教材が備わっておりますが、まだまだ使い切れていないのが現状です。例えば、フラッシュカード教材の「いろいろカード帳」は、みんなで楽しく答える提示教材としてすぐに使えそうだなと感じています。これらの教材含め、今後は有効な活用方法を探っていきたいと思います。

教頭 伊藤 孝希 先生

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