東京都 台東区立蔵前小学校
問題演習を重ねて経験を積み、理解に繋げる ~朝学習と授業で活用し、学習履歴を積み上げる~

 昨年度創立20周年を迎えた蔵前小学校では、『わくわく どきどき チャレンジ蔵前』を基本方針に掲げ、自分と人を大切にし、郷土への誇りと豊かな感性をもち合わせる児童の育成を目指しています。
 今回は、2年生の朝学習と授業でeライブラリを活用している実践をご紹介します。
(eLAつうしん 2024年8月号) ※本件の情報や取材当時(2023年度)のものです

演習問題で分数の理解度をチェック

▲ 先生の指示のもと、問題に取り組みます

<算数>2年:倍と分数

 この日の授業では「倍と分数」について教科書の問題を全体で確認した後、先生からの「もっと問題を解きましょう」という声掛けのもと、eライブラリのドリルに挑戦しました。児童は自分で基本問題から標準問題、そして挑戦問題と順に取り組みます。教科書の問題だけでは演習量が足りないときに、eライブラリの問題を使って演習を重ね、経験を増やしているそうです。

次のテストに向け、一斉学習で確認テスト

▲ 先生からの課題の確認テストを解きます

 ドリルを自分のペースで解いた後は、翌日のテストに備えて、一斉学習で確認テストを行いました。繰り返しドリルを解かせた後に児童の習熟度を測る目的で、授業時間に合わせてテストを予約配信していました。「分数のような学年を越えた系統的なものを、その学年に合わせた内容で数多く反復学習できるのは非常に効果があります」と根本先生。理論的な説明だけでなく、様々なパターンの問題を繰り返し解くことで、必然的に分数の概念を習得することができます。

朝学習で、タブレットを使って学習する習慣をつける

▲ 国語の漢字の書き順を確認しています

 根本先生のクラスでは、この日の朝学習の10分間でドリル問題に取り組みました。児童はこれまで学習した国語と算数の単元から、教材や難易度を選んで取り組みます。
 朝学習でeライブラリを使うことで、タブレットを使って学習する習慣やルールを身につける機会になっています。児童はリトライしながら何度も挑戦し、短い時間の中で集中して取り組んでいました。

履歴を積み重ねて、これまでの学習をふりかえる

▲ ドリルの学習結果を確認しています

 朝学習の間、先生は「自分は何が弱いのか、何を頑張ったのか、学習した履歴が残るからね。みんなが次の学年になってもふりかえることができるものだからね」と、児童に呼びかけていました。学習履歴は学年が上がっても、児童自身だけでなく先生も確認することができます。
 児童は単元一覧から学習状況を確認したり、ふりかえりのイラストの変化の推移を月ごとに確認しながら着実に学習履歴を積み重ねていました。

インタビュー

学習履歴の蓄積機能を個別指導に生かしたい

 eライブラリは問題を次々と進めることができ、児童の「学習に向かう力」を養うという面で一躍担っています。また、eライブラリの履歴蓄積機能は、児童個人の弱点を把握するだけでなく、学年の状況や理解度の推移を確認できるため、教員側がどこに力を入れ、指導をしていくのかの指針にもなると思います。大事なのは、今まで児童が何を学んできて、何が課題なのかを、しっかり見極めることだと思っています。eライブラリは数値として残るため、評価の根拠や指導材料になります。
 今後は、eライブラリの学習履歴を使って、保護者会でその学年の状況や前年からの推移を示したり、個人面談で保護者と一緒に児童の頑張りや、学習の足りていない点を確認する材料として活用したいと思っています。

情報担当 根本 矢 先生

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