山口県 下関市立養治小学校
一人ひとりが自分の力で伸びていく ~eライブラリが学びの起点の一つに~

 養治小学校では「仲良く楽しく学びを求める養治っ子を育てる」という教育目標のもと、児童が幅広く知的好奇心を持ち、グローバルに考える時間や場所を提供すべく、様々な取組をしています。
 今回は、新たに導入したeライブラリを利活用した授業や、児童の変化についてご紹介します。
(eLAつうしん 2024年9月号)
※本紙の情報は取材当時(2023年度)のものです。

授業のまとめにドリル学習

▲ ドリル教材と難易度を自分で選択

<算数>5年:平均とその利用

 この日は、授業のまとめにeライブラリのドリル問題を使って確認をしました。
 先生は時間と単元のみ指定して課題を出題します。児童は自分で学習教材と難易度を選び、ドリル問題で学習しました。
 挑戦レベルの問題に取り組む児童もおり、各々が自分のペースでドリル学習をしていました。

学習メモを使い、計算や思考を可視化

▲ 途中計算は学習メモを利用

 学習メモ機能を使うことで、画面上にメモを書き込むことができます。児童は鉛筆と同じように、慣れた様子で学習メモを使いながら問題に取り組んでいました。メモ内容は自動保存されるので、児童が振り返る際や、先生が学習結果を見る際に確認できます。
 問題文中の棒グラフを塗りつぶして、頭の中のイメージをメモに書いている児童もいました。

インタビュー

適切なタイミングでeライブラリを児童の活動に

 eライブラリには様々な種類の問題があり、児童が自ら難易度を選んで学習したり、宿題として幅広い問題から出題できる点が良さだと思います。
 いろいろカード帳もとても便利で、教材準備の負担が減り、児童も喜んで学習に向かっています。eライブラリには学習に向かいたくなる工夫が多くあり、休み時間や家庭で宿題以外に自主的に問題を解く姿が見られるようになりました。画面内で花の成長やタイルの色の変化など、デジタルならではの面白さが自主的に学習に取り組むことができる要因の一つと考えています。今回の授業のように、児童の活動とデジタルを混ぜながら「これは便利だな」と感じることができる適切なタイミングで使っていきたいと考えています。

5年担任 福田 真也 先生

いろいろカード帳で発問を繰り返し、知識の定着へ

▲ 【がい数】と【小数のたし算】を確認しています

<Point1>忘れていたり、定着していない部分の確認に

 授業の冒頭はいろいろカード帳を使い、今回の授業内容に関連する知識を確認します。先生のタブレットを電子黒板に映し、児童が順番に答えます。つまずく児童がいれば、周囲から「おしい!」という声が自然とあがり、クラスみんなで楽しく取り組んでいました。

インタビュー

自分たちの足取りを確かめながら、未来につながる学びに

 社会のデジタル化に伴い、将来今ある仕事の多くが変化するだろうと言われています。そのような社会においては、自分で進む道を切り開く力が必要だと思います。自分の足取りを確かめ、一人ひとりが自分で成長する力を身につけさせるため、本校では博学連携に力を入れています。博学連携での学びが各教科の学習に活き「学びを求める養治っ子」という教育目標につながると考えています。
 eライブラリは児童が自分で学ぶとは何かを知ることを期待して導入しました。幅広い視野を持ち、自分の学びを展開する起点の一つになればと考えています。できていないところは前の学年に戻れば良いし、次の学年や中学校の問題を解くのも良いかもしれません。前後のつながりを持って学ぶことで、自分が進む道筋に少し明かりが見え、未来に「つながる学び」になります。この「つながる学び」を大事にしていきたいと思っています。
 まだ導入して間もないですが、児童がさらに学んでみようと思える状況に変化しており、今では学びを求める一つの支援策になっています。
 デジタルの大きなメリットの一つは、「考える時間を児童に保障できる」ということです。そのためにどう利活用するかが重要であり、今後はその点に力を入れていきたいと考えています。

校長 藤川 信利 先生

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