滋賀県 草津市立高穂中学校
学年、教科を越えて広がる活用 ~多様化する学びに、eライブラリでできること~

 滋賀県内で最大規模の学校である高穂中学校では、人とのつながりや学び合いを大切にしています。eライブラリの利用を通じて問題対応力、情報リテラシーなども伸ばす、授業の様子を伺いました。
(eLAつうしん 2024年10月号)

確認テストで言語事項の定着を確認   国語 谷先生

 普段から、言語事項の定着にeライブラリを活用しているという谷先生。2年生の授業では、「敬語」の単元末テストを「確認テスト」で行いました。
 テスト前の10分のおさらい時間で、生徒はeライブラリか紙のワークを選び、各自復習をします。中にはドリルだけでなく、「解説教材」や「確認問題」に取り組む生徒も。
 テストを終えると生徒は自分の結果をその場で確認でき、「もう一回やりたい!」と奮起します。そこで谷先生は、「次はテスト結果に応じた課題にトライしよう」と声を掛け、「自動個別課題」を使って一人ひとりに合った課題を出題されました。

課題への取組みを通じて情報リテラシーを鍛える   社会 西出先生

 2年生の社会の授業では、学習課題「近畿地方の自然環境にはどのような特徴があるのだろう」について調べました。
 班内で役割を分担し、教科書、eライブラリの「解説教材」、インターネットの三つから、自然環境の特徴を調べ、書かれている内容を協働学習ソフトでまとめます。
 続く個人ワークでは、三つの内容を比較して気づいたことをまとめました。「情報源による内容の違いに気づき、情報リテラシーを身に着けてほしい」という西出先生のねらいでした。

一問を大事に、じっくり考える   教育情報化リーダー/理科 松本先生

 3年生の理科の授業では、「水溶液とイオン」の単元末テストを「確認テスト」で行いました。
 テスト結果は即座に集計されます。先生はモニタリング画面から正答率を確認し、生徒の苦手の発見に役立てます。
 「問題が一問ずつ表示され、画面に余白があるため、紙の問題集を利用していたときよりも、書き込みをしながらじっくり考える生徒が多くなりました」と松本先生。また、生徒同士が教え合いながら解く姿を見ることも増えたといいます。

校内に広がる、eライブラリの活用

インタビュー

eライブラリのメリットを知ることから、活用が広がる

 eライブラリには、教員と生徒共に、活用するメリットがあります。教員であれば、「小テストなどの作成時間を減らせる」「生徒の理解度の把握がしやすい」、生徒であれば「自分のペースで、習熟度に合った学習ができる」「聞き方を変えてくる問題に繰り返し取り組み、問題対応力を伸ばせる」など、利用する側にとってのメリットを伝えていくことで、eライブラリの活用は広がると考えています。
 昨年度、夏休みの課題をワークからeライブラリに変えました。学びが多様化する今、「従来の方法で適していると言い切れるか」と問い直し、まずは試してみる。するとデメリットも見えてきますので、運用を工夫、改善する。まずは、教員も生徒も触れる機会を増やすことが大切だと考えています。

校長 藤井 泰三 先生

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