熊本県 山鹿市立大道小学校
確認テストを単元のテストとして活用 ~eライブラリで指導と評価の一体化を目指して~

 大道小学校では、学び合いや「分かった」「できた」を実感できる指導のために、ICTを日常使いしています。
今回は、単元ごとにeライブラリのドリルと確認テストを活用し、評価に生かす実践をご紹介します。
(eLAつうしん 2025年2月号)

大型モニタに提示して、短時間で前時の復習をする

▲ eライブラリの問題の考え方を全員で考える

<理科>6年:月と太陽

<めあて>単元の学習内容を確認しよう

 授業の冒頭で、前時の学習内容をふりかえるため、eライブラリのドリルをモニタに提示します。全員で問題文を読んだあと、先生が太陽に見立てたライトをかざし、子どもたちは体の向きを変えながら月と太陽の位置関係と月の形の変わり方をおさらいしました。

単元のまとめに確認テストを実施する

▲ 1問1問立ち止まって考えて問題を解く

 授業の最後に確認テストを実施します。授業で学習した「月の見え方」を思い返しながら、問題を解いていきます。確認テストの問題は教科書に沿っているため、授業で学習した内容が定着しているかその場で確認することができます。
 頭の中でイメージしづらい子どもは、方角や月と太陽の角度を学習メモに書きながら、どのような見え方になるのか考え方を整理していました。

インタビュー

確認テストのCBT化に向けて

 これまで紙と鉛筆で学習していたことをタブレットでも実現し、さらにタブレットならではの活用もできるのではないかと考え、令和2年度の端末配備から理科の授業をICT化、CBT化することを目指しています。eライブラリは教科書の内容に沿っているため、ドリルと確認テストで点数をとれるようになると、授業で学習したことがしっかり身に付いていることがわかります。子どもの頑張りや粘り強く学んでいる様子を様々な観点で評価できるように、判断材料の一つとしてeライブラリの学習履歴を評価に生かしています。

理科専科 山下 和久 先生

確認テストを評価に生かす

問題を知識と思考に分けて、正答率をみとる

 先生が確認テストの問題を独自に分析し、単元ごとに「知識を問う問題」と「思考・判断を問う問題」に振り分けています。その個人の結果から授業で学習した内容の定着具合をみとり、評価に生かします。​
 今回の単元では「月と太陽の位置関係によって見え方がどのように変わるかを問う問題」で、子どもの考える力を見ていました。

インタビュー

ひまわりのように咲く子どもを育てる

 本校では、自分の夢や目標に向かい、仲間と切磋琢磨する子どもを、ひまわり畑に咲く1輪のひまわりに重ねて、「ひまわりのように咲く子どもを育てる」という教育目標を掲げています。子どもが「分かった!できた!」という感動から自身の大きな成長につなげられるよう、子どもの頑張りを褒めたり認めたりする機会を提供しています。
 eライブラリのドリルはすぐに○✕判定されるので、自分の「わかった!できた!」を可視化できるようになりました。今後は、「知識・技能」の定着を図るドリルの活用から、子どもが主体的にどうして間違えたのかを考えたり、どうして正しいと言えるのか説明できるように解答解説や解説教材も有効活用して、「思考・判断・表現」の育成につなげていきたいです。

校長 山西 ふじ子 先生

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